しゃぼん玉
ママさんと夜中に散歩をしに出かけた。
しゃぼん玉セットを道中買って、公園にたどり着いた。
ぽふぇには少し大きいストローとしっかりと両手で持って、息を大きく吸う。
ストローに口をつけて、勢いよく、それでいて細く息を流し込む。
すると、無数の小さなしゃぼん玉が生まれて、風に乗って夜空にふわふわと浮かんだ。
あの沢山のしゃぼん玉にはぽふぇの息が中に詰まっているから、透明で綺麗で儚い球体は、すなわちぽふぇの分身だと、考えがよぎる。
ぽふぇの分身はすぐに弾けて消えて、涼しい大気の中に溶けて交わって、一つになる。
大気と一つになった分身は、きっと風に乗って、ぽふぇにはたどり着けないような遠いところまで旅をするのだろう。
巡り巡って、どこに行くかは分からない。
でもぽふぇは、それが少し羨ましいなと思った。