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カフェの面接落ちて、高級レストランに受かった話(ワーホリ)

「ちょっと外に出て話そうか」

とマネージャーに言われた。
外で二人きりで話すって何、
怖いじゃん、怒られるやつじゃんって心臓バクバクになりながら外に出た。


「今日働いてみてどうだった?」と聞かれ、私はここが最後のアピールチャンスだと思って熱意と店に対する愛を必死に伝えた。
そうしたらマネージャーが、
「僕もあなたがここで働くこと良いと思っているよ。シフトのカレンダーを後で送るね。」
って言ってくれた(泣)
もうマネージャーが神様みたいに見えてくるくらい嬉しかった。足を向けて寝れない。



コペンハーゲンの仕事探しは、思ったよりも厳しい世界だった。
夏が近づいているから、カフェとかレストランなら簡単に見つかるよっていう噂は嘘っぽい。
ニュージーランドとイギリスワーホリしたことある先輩も、コペンハーゲンは厳しいって言ってた。
直接レジュメを配ったり、店のホームページからメールアドレスを見つけてメールを送ったり、indeedを利用したり、インスタからメッセージを送ってみたり、できることは全て試した。出会った人には、今仕事探してます!!って猛アピールして、何か情報がないか必死に聞いた。
30件以上は応募した。

せっかくコペンハーゲンに来て働けるのだから、妥協はしたくなかった。物価の高いコペンハーゲンで無職の日々が続き、何でもいいから仕事がほしいと喉から手が出るほど何度も思った。

でも自分がここに来た目的をしっかりと自分に言い聞かせて、軸はぶらさずにひたすら仕事探しをした。

そしてやっと2件、面接来てほしいとのメールを受け取った。

1つ目はカフェ。使っている材料全てオーガニックにこだわっていて、店内の雰囲気も良い。働いている人も優しそうだった。面接をしてくれたお姉さんは、美しくて、私のレジュメを褒めてくれて、これから楽しみね!!みたいな感じにフレンドリーに話してくれた。
次の日の朝、お姉さんからお悔やみのメッセージが届いた。え?昨日あんなに一緒に働くの楽しみね!みたいな雰囲気だったのに!!カフェのバイト落ちると思っていなくて、本当に落ち込んだ。し、何で落とされたのかってめっちゃ考えた。私の英語力?半年しか働けないから?バリスタの経験がないから?分からないけど、次の面接では、英語に自信なくても、
Fake it till you make it! 上手くいくまで上手いフリをして、めっちゃできます私!!っていこうって思った。


2つ目は、高級ミシュランレストラン。植物由来の季節の食材を使った料理とナチュラルワインやコンブチャなどのペアリングが楽しめる。ここに受かったらラッキーの気持ちで応募した所だった。
面接で言いたいことを何度も練習して本番に臨んだ。面接をしてくれたマネージャーの英語が早くて、ちゃんと受け答えできたか不安になりながら、面接が無事終わり、結果のメールを待った。

すると、トライアルに来てほしいと言ってくれた!!!トライアルは、お試しで実際に働いてみること。お給料はでないけど、店側にとっても私にとっても、感覚を掴むのに大事な日だ。

メニューが送られてきたから、それを毎日スラスラ言えるように暗記した。全部で9品のコースで、しかもペアリングのワインまであった。どんな材料が使われていて、どんな風に調理したのか、まで言えるように、馴染みのない初見の料理を必死に覚えた。ワインの発音はフランス人の友達が前日に一緒にシュミレーションしながら教えてくれて、本当に助けられた。メルシー!!!


いざ、本番の日が来た。緊張してお腹が痛かった。
最初は、どんな風に提供するか見ててって言われた。そして少し経つと、じゃあやってみようか、とウインクしながら言われた。
まずは優しそうな女性3人に説明することになった。練習通りに全力でやった。マネージャーは後ろから見守ってくれていて、説明が終わった時、グッジョブサインをしてくれた。
次の料理のためのカトラリーを出すテーブルを間違えたり、食材の発音が一発で伝わらなかったり、失敗もあった。3時間くらい働いて、やっと少しつかめたなと思ったくらいに、
マネージャーにちょっと外に出て話そうかと言われた。


そして無事に仕事をゲット(歓喜!!!!!)


練習に付き合ってくれた友達、上手くいくように声をかけてくれた友達に連絡したら、
LET'S CELEBRATE!! I AM HAPPY FOR YOU YOU HAVE NO IDEAAAA
ってみんな言ってくれて、嬉しかった。


私のコペンハーゲンでの仕事探しはこんな感じ。
コネクションも大事だとは思ったけど、結局は自分で掴み取りに行くしかない。

仕事探しのライバルは、英語を流暢に喋る人たち。だからその中でどうやって英語がそこまで上手じゃない自分を売り込むかがすごく大事だった。

私を雇って良かったとマネージャーをはじめとするチームみんなに思ってもらえるように、これから一生懸命働こうと思う。

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