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六甲山でまさかの遭難?私が下山途中に道に迷った体験談

六甲山の遭難件数は年間50件以上…みなさんはこんな記事を読んだことはありませんか?

実は、私も六甲山で遭難するなんてありえないと思っていました。

神戸に暮らす私たちにとって六甲山は身近に行ける山ですが、油断すると危ない目に会います。

そこで今回は、私が六甲山で遭難しかけた体験談を紹介します。

GPSなどの位置アプリが発達したので、遭難の危険は低くなりましたが、素人が山を舐めるとどうなるかという注意喚起の意味で書きたいと思います。

六甲山での遭難は年間50件以上

海と山に囲まれた神戸にとって六甲山は憩いの場ですが、山岳遭難が毎年50件以上起こっていて、原因の40%近くが道迷い。

私みたいな素人が何の装備もなく気軽に登ってしまうからですが、GPSや一アプリを持っていても迷うと言われています。

六甲山は分岐ルートが多くいからで、分岐点にある標識も分かりにくいと素人の私は思うわけです。

もうひとつは身近という油断。

私は20代の頃、六甲山をキャンプやサバイバルゲームのフィールドとして使っていました。今は住宅街になってしまったので秘密のフィールドは消えましたが、まぎれもない普段使いできる遊び場です。

六甲山へのアクセスも便利で、私が住む東灘区から六甲山へは30分とかかりません。

六甲山で遭難した知人をあざ笑う

六甲山で遭難するというニュースは、神戸に住んでいると割と聞きますが、たいていは60代以上の高齢者です。

道に迷ったうえ体力がないから仕方ないと思っていましたが、2006年ショッキングなニュースが入ってきました。

西宮市職員のUさん(自主規制)が六甲山で遭難したというニュースは、またたくまに日本のお茶の間に衝撃を与えましたが、「焼肉のタレ」だけで1週間生き延びたというのがセンセーショナルでしたよね?

直接の知り合いではありませんが、同僚のサークル仲間だったらしく、当時はバカな奴がいるもんだなぁぐらいにしか思っていません。

六甲山の頂上付近でBBQして酒飲んだ挙句、一人で下山すると言って行方不明になっている話を当時リアルタイムで同僚に聞いた覚えがあります。

山のルールを理解していなかった私

そもそもの話ですが、私は普段から山登りをしない人なので、なぜ早朝から芦屋川駅付近にハイカーが集まっているのか理解できませんでした。

周りに登山家がいなかったので、歳を取ると早起きになるのか程度です。

もちろん、夜もしかり。

仲間たちと秘密のフィールドで夜戦をやっていましたが、夕方になるとハイカーを見なくなる。

遭難しかけて分かったのは、夜の山は真っ暗で何も見えないということ。

森林植物園から谷上に下りる作戦

私が遭難しかけたのは、忘れもしない森林植物園に行った帰りのこと。

あんまり紅葉が綺麗ので、付近をブラブラしていたら三宮駅行の最終バス16時30分の便に乗り遅れたので、歩いて下山しようという流れに。

ベテランハイカーならえ?ってなるところですが、そこはド素人。裏六甲、特に谷上付近は普段から遊んでいた場所なので、歩いても30分という過信がありました。

山田道を通って谷上に下る簡単なルートです。

トゥエンティクロスのルートは3時間ぐらいかかった記憶があるので、こっちなら楽勝と思ったのを今でも覚えています。

正直、小川沿いに下って行けば迷うはずもなく、すぐに谷上の街の明かりが見えてくるはずだったのですが、普段あるはずの道そのものがない。

前日からの雨で登山道が崩壊していた

原因は、前日からの雨で登山道が一部崩壊していたから。

そういうハプニングはゲームの中だけにして欲しかった…。

そういえば、足元がぬかるんでいたし、小川の水量が多い気がしていましたが、すでに辺りは真っ暗で引き返すにもリスクが大きすぎる。

気軽に紅葉を見に来ただけの私が、マグライトを持っているはずもなく、ただただ妻の震えている手が伝わってきます。

ヤバい、マジで何も見えん!

200%ヤバいと思いつつも、妻を恐怖のどん底に落とすわけにも行かないので、「この辺、庭だから、俺に任せろ」って大嘘ついて、とにかく安全に歩けるルートを見つけて下るしかありません。

真っ暗闇の中ひたすら進むうちに、ふと見慣れた場所に出ました。私がサバゲしてたフィールド…。あれ?もう谷上やん。

時刻は7時近くになっていたので、正味、2時間ぐらい暗い山の中で迷っていたことになります。

ベテランの義父にこっぴどく叱られる

後日、というかだいぶ後になって、ベテラン山登りマンの義父にこっぴどく叱られたことはいうまでもありません。

  • なぜ登山家が早朝から山を目指すのか?

  • なぜ夕方にハイカーがいないのか?

  • なぜ16時台でバスがなくなるのか?

ということをよく考えて山で遊ぶようにとのことでした。

六甲山には1000回近く登っているけど、普段から見知っている道でも暗闇の中では、どうしようもないという話も聞かせてもらいました。

六甲山で遭難しかけた体験談まとめ

最後に要点をまとめます。

  • 六甲山は舐めると怖い山

  • 六甲山へ行くなら最終バスを頭に叩き込む

  • 思い付きで下山しようなどと思わないこと

今回は、いつも思い付きで行動してしまう私が招いた最悪の結果でした。六甲山は楽しい山ですが、舐めると遭難するので気を付けてください。

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