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初めての自分で決めた2つの選択。

私ごとですが先日40歳の誕生日を迎えました。
孔子の「40にして惑わず」という言葉がりますが、昔の人は私の年ぐらいになると迷うこてはなくなるんですね。
私は日々迷いだらけです。


私は自分でものごとを決めるのが本当に苦手で、子供の頃からは親に結婚してからは旦那にどう思う?ときくクセがあります。

幼少期は小児喘息がひどく、体が弱かっため、親が私が体調を崩さないようにいろいろ決めてくれました。

中学に入り、もうぜんそくはよくなっていたけれど他の子よりは虚弱体質で疲れるとよく風邪をひいていました。
親はそんな私のために常に最善の選択をしてくれて、私も親が選んでくれた選択が一番正しいと思っていました。

肺や気管支にいいということで主治医に吹奏楽を勧められ、部活見学に行ったとき、かっこいいと思い始めました。
結果、どっぷりはまっていって、大変なこともあったけれど私にはとても居心地がいい場所でした。
(この頃は知らなかったが、HSP気質の人は感覚が敏感なのであっていたのかも。)
この流れで高校生になっても吹奏楽を続けようと思いました。

私が選んだ高校は自宅から徒歩、自転車、電車、バスを乗り継いで1時間くらいかかる公立の普通レベルの高校でした。
親からはもちろん体力がもたないと反対され、吹奏楽が大変なことも中学で分かっていたのでさらに反対されました。
親にはもっと近い公立の女子高を勧められましたが、この時は自分でも不思議なくらい親の意見はきく気にならず、志望校も部活も絶対ゆずりませんでした。

大人になって考えても不思議なんですよねぇ。
吹奏楽が強いわけでもない
通学しやすいわけでもない
制服がかわいいわけでもない
特別魅力的なカリキュラムがあるわけでもない。
知り合いにこの高校出身の人がいるわけでもない。
だだ、直感でここだ!と思ったんでしょうねぇ。
うっすら覚えているのは、共学がいいということだけでした。

しかも、その年は倍率がなぜか2倍になり、親も担任にもさらに進路変更を求められまいした。

しかし、私はここしかない!
落ちたら滑り止めの私立でいいと思いました。

合格率を上げるために推薦を勧められ、見事合格。
晴れて、直感で選んだ志望校に入学することが決まりました。

しかし、ここから長い通学時間と多忙な部活。体力がない私。
そしてもちいろん勉強。
これをうまく回していかなければなりません。


でも、高校生活1週間で疲れを起こして、全身に蕁麻疹がでてしまいました。
まだ、部活の本入部もまだなのに。。。

母はもちろん、私の体を心配して、楽な部活に入りなさいと言ってきました。
自分の中にも少し迷いがありました。

「やっぱり私、体力ないし、親のいうこときいたほうがいいのかな?」と。
でも、ここで諦めたら、すごく後悔するような気がする!
と思い、本入部を決めました。

この後も何度も疲れを起こして、学校を休んだ私に母がやめたらと言ったり、コンクール直前に顎を痛めて出れなくなりそうになったり(結局出場した)、3年生になってからは運動部は受験に向けて夏休み勉強してるところを吹奏楽部はまだ活動をしていて、受験と部活をとるかもめたり、何度も選択を迫られることがありましたが、結局自分で決めてそれなににこなし、9月の文化祭が終わってからは勉強に本腰を入れて、大学にも進学しました。

吹奏楽好きなら分かるマンガだと思いますが
「響け!ユーホニアム」や「青のオーケストラ」
にも書かれているように忙しすぎる部活で+連帯責任があり、勉強か部活か迫られて、葛藤するシーンがどちらも描かれています。
やっぱり吹奏楽ではあるあるなんですね。

こんなに大変で多忙、もちろん人間関係や、うまく吹けないことで悩むことも多かったのに、なぜ人の意見に左右されないでやり続けられたか。

それは"好きでワクワクしたから”だと私は思います。

40歳になってあのころの自分の選択は今でも間違ってなかったと胸をはっていえます。


私の好きなドラマの中で、少し古いのドラマになりますが
「すいか」というドラマがあります。

その中で母親のいうとおりに人生の選択をしてきた主人公が自分の生き方に疑問を持っている様子を見て下宿仲間が
「自分で責任を取るような生き方をしないと納得いく人生なんて送れないと思うのよ」
と言われてるシーンがありました。

高校生の私は自分で選び納得する生き方をしたから、今でもあの選択は間違ってないと思えるし、誇れる。
でも、誰かの意見に左右されながら決めたことってなんとなく納得できない。


この記事を書いていて、すっかり大人になってしまって、しがらみや人の目を気にするようになった私にあのころの自分がおもいっきりえいって飛んでみなと言っているような気がしました。


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