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#7 教科指導力があれば、生徒指導力もあるはず

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初任者研修で、学習指導要領について教えてもらったり、授業づくりについて教えてもらったと思います。

でも、実際に、クラス担任をするとなると不安だではないでしょうか。

私の個人的な経験で、担任をする、もしくはしている先生方へアドバイスを書きます。

未来を創るのは教育です。
頑張ってください。

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「教科指導力は十分あるから、あとは生徒指導だね。」
って言われたことがあります。

私のように、見た目、雰囲気、性格的になめられる傾向のある先生。
しかし、授業の準備は念入りに行い、授業で、このようなことを生徒に伝えよう、理解させようというモチベーションが高い先生。

そのような先生は、やはり、授業力には自信があり、結果も出すことができてきたでしょう。

でも、隣のクラスの大きな声で生徒を一喝する先生に、「もっと、厳しく指導してください。」と言われて、悩み、傷つくこともあるのではないでしょうか。

「本当に教科指導力がある先生は、生徒指導力もあるはず」と、今は思います。

この気持ちになるまで随分時間がかかりました。
先生方は、大いに自信を持って、本当の教科指導力を身に付けて欲しいです。

教科指導力で大切なことは、

指導を通して育てたい力を明確に持つことです。


教科を通してどのような力を育成するか、これは教科を担当する先生方と共有しなければならないものです。
科目を通してどのような力を育成するか、これも同時展開で複数の先生方と担当するなら共有します。
そのような長期的に育成する力が設定されたら、自分の科目で、どの単元で、どの授業で、どのような力を育成するかと落としてきます。

そのために、知識の伝達を行う。(内化)
今日はこのようなグループワークを行う。(外化)
今日は、調べ学習を行う。(内化)
…といったように計画を立てるでしょう。

生徒に力を付けさせるためには、

内化と外化を繰り返すプロセスが大事

です。
(このところは別の章で書きたいと思います。)

このように育成したい力を具体化し、その目標に向かって計画的に指導ができている授業を想像してみましょう。
生徒は、必ず、先生の指示に従っているはずです。
いくら、大きな声を出さなくても、指示が通っているはずです。
グループワークで、ワイワイ話をしていても、次の指示を伝えるときは静かになるはずです。
グループワークでは、今、どのようなテーマで話をするべきか理解しているため、脱線した話もしないはずです。
生徒たちは自分たちでは気が付かず、話が脱線したとしても、先生が注意すれば本線に戻るでしょう。

どうでしょうか。
本当に授業力がある先生の授業は、このような授業ではないでしょうか。

この先生は生徒指導力がないと言えますか。

そもそも、生徒指導力とはどのようなものなのでしょう。

生徒指導提要にはこのように示されています。

生徒指導の目的を達成するためには、児童生徒一人一人が自己指導能力を身に付けることが重要です。児童生徒が、深い自己理解に基づき、「何をしたいのか」、「何をするべきか」、主体的に問題や課題を発見し、自己の目標を選択・設定して、この目標の達成のため、自発的、自律的、かつ、他者の主体性を尊重しながら、自らの行動を決断し、実行する力、すなわち、「自己指導能力」を獲得することが目指されます。

自己指導能力を育成するためには、、多様な教育活動を通して、生徒たちが主体的に課題に挑戦してみることや多様な他者と協働して創意工夫することの重要性等を実感することが大切です。

多様な教育活動の中で自己指導能力を高めていきますが、教員の最も重要で時間を要する活動は授業です。よって、自己指導能力の育成する場の中心となる活動は授業だと考えています。

その授業の中で、様々な活動を通して、「今、何をするべきか」を常に意識させ行動させることが重要ではないでしょうか。

このようなことから、

「教科指導力があれば、生徒指導力もあるはず」

と考えます。

自分の特性を卑下することなく、自分の特性に自信を持って、昨日より今日、今日より明日の授業力を高めること、これを真摯に行いましょう。



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こんな田舎の現役教師の私ですが、悩み多き先生方のお役にたてる情報を発信していくので、よろしければ、フォローをお待ちしています。

お読みくださり、ありがとうございました。
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