心理学における社会実装研究会

心理学の知見を産業・労働分野に応用し、社会実装として発展させることを目的に設立した研究会です。

心理学における社会実装研究会

心理学の知見を産業・労働分野に応用し、社会実装として発展させることを目的に設立した研究会です。

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心理学における社会実装研究会

私たちは、心理学の知見を産業・労働分野に応用し、社会実装として発展させることを目的として活動を展開している、心理学の研究グループです。 社会実装って何? 社会実装とは、研究結果を実社会で使われるものにするための活動です。言い換えると、理論的段階に留まることが多い研究の知見を、実際に動く具体的なものとして現実世界に出現させることです。 これまで「社会実装」といえば、諸工学領域が中心でしたが、私たちの研究集会では、心理学においてどのような社会実装が可能かを検討し、討議していま

    • 「心理学の社会実装」の観点から、アンコンシャス・バイアスの誤用の問題を考える

      報告者・会員/小林敦子  最近、社会で注目を集めているアンコンシャス・バイアス。心理学発祥の専門的な用語ですが、ダイバーシティ推進やジェンダー平等の文脈でよく用いられるため、聞いたことがある人は多いだろうと思われます。しかし、この言葉の本来の意味を知っている人は少ないのではないでしょうか。さらに、アンコンシャス・バイアスの意味が、現在、非常に多くの人から誤解され、日本の社会にその誤用が広まっていることについては、ほとんど知られていないと思われます。  そこで、今回は、心理学

      • 職場交流活動の研究について

        報告者:二瓶 哲さん 職場でなされるコミュニケーションには、報告や連絡、会議での発言、休憩時間における何気ない会話等々、様々なやり取りが挙げられます。これらを大きな括りで整理すると、フォーマルなコミュニケーション(以降、フォーマルと称します)、インフォーマルなコミュニケーション(以降、インフォーマルと称します)という2つに分けられます(加藤(1986)および仲谷・原島・西田(1994)を参考に記述)。フォーマルは仕事に直結したやり取り、インフォーマルは、雑談といった仕事とは

        • 国際女性デーにちなんで本が紹介されました

          3月8日は、国際女性デー。女性の権利運動を称え、女性の社会参加や地位向上を訴える日だそうです。 この日にちなんで、本会のメンバーである小林敦子さんが執筆された本が「note現代書館」で紹介されました。 職場にしばしば起こるジェンダー・ハラスメント(性役割にもとづくハラスメント)をなくす方法を心理学の観点から検討・提案・実践した、社会実装を目指した一冊です。 【国際女性デー2024】試し読み『職場で使えるジェンダー・ハラスメント対策ブック』|現代書館 (note.com)

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        心理学における社会実装研究会

          2023.11.25研究会を開催しました

          会場参加5名とオンライン参加7名での開催となりました。今回の発表者は3名でした。 以下にその内容を掲載します(発表順)。 ◆企業内サーバント・リーダー育成の取り組み / 濱田 佳代子 ◆ジェンダー・ハラスメントを防止する新しい方略 「まんま見ーや」(CCT:認知的複雑性研修)の効果 / 小林 敦子 社会の課題:差別、偏見、ハラスメントを解消するためのよい方法はないか?  私たちは「相手を性別で差別しないようにしましょう」と言われたら、多くの場合、一旦、相手の性別を思い浮

          2023.11.25研究会を開催しました

          2022日本心理学会「心理学における社会実装」

          2022年に日本心理学会で発表しました 心理学における社会実装:第3報 心理学による社会実装の研究事例 | CiNii Research 社会実装は,理念的段階にとどまる研究成果を具現化させること(実際に機能する具体的なものとして現実世界に出現させること)といえる。今回のシンポジウムでは,日本心理学会助成研究集会「心理学における社会実装研究会」の進捗報告として,心理学においてどのような社会実装活動が可能かについての事例が報告される。話題提供として,まず小林から「職場における

          2022日本心理学会「心理学における社会実装」