腹ペコモンスターに要注意
物を出しっぱなし、部屋を汚くしてると「腹ペコモンスターがやってくる。」
確かそんな絵本を読んだこともあって、我が家でも、そんな脅し文句を使って、子どもに片付けさせていた。
そして、ある時は、父親が腹ペコモンスターと化して、出しっぱなしのもの、不要なものを処分していく。
ある日、息子がリビングをキレイに片付けてくれた後に、ゴミ箱にとある書類が捨てられてあるのに気がついた。
わたし自身は捨てられない性分で片付けも苦手。
出しっぱなしになっていた書類が見事に捨てられていた。
一瞬、カチンと腹が立ち、「大事なものもあるからママのものを、勝手に捨てないで」と言おうとして、私たち夫婦が伝えてきた「腹ペコモンスター=出しっぱなしは捨てる」が息子にしっかりと浸透していることに気づいた。
息子は、言われたこと、されてきたことから学習して、自ら腹ペコモンスターになっただけなのだ。
ここで親が、勝手に捨てられたことを怒ったり、がっかりするのはお門違い。言われたことをキチンとやっただけなのに、責められると子どもが混乱する。
自分の行動と声かけの矛盾やその浅はかさに、何とも複雑な気分になった。
子どもの行動を嘘や脅しで促してはいけない。