【やどかりに「やど」をわたしてみる】とあるアーティストを紹介させて下さい17
彼女は1983年に東京で生まれました。東京藝術大学大学院で先端芸術表現専攻を修了しています。
彼女が手掛けたアートプロジェクトをいくつか挙げてみます。
・「彼女に布を渡してみる」
ミノムシに染物の端切れを与えてミノムシ自身が纏う「ミノ」を作ってもらう。(成虫になると羽を持ち、飛び回るオスと違ってメス(彼女)は成虫になってもミノから出る事はない)
・「進化への考察」
その進化の過程で貝殻を捨てたとされるタコに、近縁種であるアンモナイトの殻を与えてみる。
・「犬の毛を私がまとい、私の髪を犬がまとう」
自身の髪の毛を使って犬用の服を作り、また犬の毛を使った服を作り、お互いに着てみる。
・「やどかりに「やど」をわたしてみる」
3Dプリンターで出力した、世界各地の都市を形どった「やど」を作り、やどかりに使ってもらってみる。
インタビューで語った彼女の言葉です。
「生きもの同士、あるいは人間との関係性など、想像力を広げて自らを更新していくことにアートを制作する意義があるのではないでしょうか。また自分一人で考えることには限界がある。生きものと“セッション”することで違うことを考えられるし、思考を拡張できると感じています。」
彼女の名はAKI INOMATA。
他の生き物に働きかける事によって、アートワークを更新させるアーティストです。
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