Switch2の予想価格$400についてのメモ

先日IGNにて、Switch2の販売価格は$400になる可能性があるとの記事が載っていた。

実際に近年のインフレ率や為替の推移を見てみると上記記事の通り$400が妥当な水準に思われ、以下考え方を記載する。

トレーラーやその名称などから、Switch2はWiiU→Switchのような大きな路線変更はなく、DS→3DSのような後継機として開発されたと推測される。
そのことからSwitch2の製造コストおよび利益率がSwitchのそれと同じと仮定すると、Switchの販売価格をインフレ率で修正した値がSwitch2の価格の参考になる。

初代Switchは2017/3/3に以下の価格で販売された。
※以降税抜表示

その後EUでは2021年に為替の変動から€299.99へ値下げされたが、日本とアメリカでは現時点(2025年1月)まで同じ価格。
そして仮に2017年から2024年までのインフレ率がそのままSwitchの価格に反映された場合の2024年販売価格を試算し、表にすると以下になる。

※インフレ率は年単位の平均値をもとに算出。従って2024年12月までのインフレを考慮。

初代Switchのインフレ調整後の2024年ドル建て価格が$384.05であり、トランプ政権の誕生や中東情勢の混乱のため今後もインフレ率の大幅な低下は見込みづらいことを考えると、$400という価格は任天堂がハード売上から一定の利益を確保でき、かつ物価水準と比較して大幅に割高な価格設定でないことがわかる。
※初代Switchの価格が逆ザヤでない根拠として、任天堂は発売前に「ハード単体で赤字を出さない価格設定」と説明している。

上記で$400の妥当性について記載したが、そこから日本での販売価格を考えると、ドル建て価格よりも大幅な価格上昇となる可能性がある。

以下は各国の販売価格をその年3/1の為替レートで円換算した価格表。

ここ数年の円安で、2024年時点での日本での販売価格がアメリカ/EUと比較し大幅に割安になっていることがわかる。
円換算後インフレ調整後の2024年初代Switchにおいてはさらに差が顕著で、上記表では$384.05の円換算額で¥57,726だが、推定価格である$400を2024/3/1のレートで換算すると¥60,124になる。

現在の為替水準が今後も続くのかという観点については、今後日銀の利上げ進行に伴い円高方向に進むとしても2017年(3/1に1ドル113.17円)よりは大幅に円安の水準で推移すると思われ、実際にアナリストの2025年末予想為替レートは1ドル140~160円あたりが多い。

これらのことから、インフレ率および為替を考慮した場合、Switch2の国内販売価格は6万円台前半付近もしくはそれより多少安い5万円台後半になる可能性が高いと思われる。

なお今回は消費者心理やPS5/XBOXなどには触れられていないが、それらを踏まえても$400および5万円台後半~6万円台前半との予想は変わらない。機会があればそれらについても別途文章でまとめたい。

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