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ジブリパーク体験後、本で深める
ジブリパーク公式ガイドブックを購入しました。
ジブリパークに行って帰ってきた後、改めて宮崎吾朗監督のインタビューを読んで気づいたことを書き残そうと思います。
どんどこ堂
トトロのエリアでジブリパークの中でも一番奥に位置します。
園内をかなり歩くので、私達は公園入口の無料バスに乗り、どんどこ堂を見てからゆっくり歩いてジブリ大倉庫側まで歩いて戻ってきました。
なぜ一番集客できそうなトトロを、公園の中でもこんな奥の行きづらい場所に作ったのでしょう?
私もバスに乗りながら、帰り道を歩きながら何度も思いました。
どんどこ堂に行きつくと、魔女の谷のように遊べる遊具やたくさんのお店があるわけではなかった。
そこにはサツキとメイが育った家と、その裏山にひっそりトトロがいて、子どもたちと遊べる場所を作っていました。
一番奥まで来たわりに、滞在時間短いな。と思いながら。
でも、家に帰って、ガイドブックの監督のインタビューを読んで分かりました。
ジブリパークはディズニーランドやUSJと同じように、囲われた敷地の中が全て別世界になるような空間が作りたかったわけではない。
多分同じ土俵で戦っても、上の2つより良いものは出来上がらない。
だからこそ、全然違う価値観でこの施設を作っているんだと。
愛・地球博記念公園という地元の方から愛される公園があって、
その中にジブリパークを点在させることで、
ジブリパークはみんなのものになって、
公園が生き生きとなればいい。
ジブリパークエリアの真ん中には広い公園の芝生があり、
地元の人がキッチンカーを出している。
まだまだジブリパーク内でお客さんにお金を落としてもらおうと思ったら、こんな動線は作らない。
けれど、地元の人、地元の公園を真ん中に置き、
ジブリパークのチケットを持っていない人でも遊べるジブリの作った遊具もあり、
ただ公園に遊びに来た子どもたちが、なんとなくジブリっぽいものに触れられる、
うまくジブリが溶け込んだみんなのための公園がそこにはありました。
そしてインタビューで私が一番好きだった部分。
どんどこ堂
山の中に作るからプラスチックみたいなものなるべく使いたくなかったんですよね。
いつかここが廃墟になって崩れてしまったら、木材が腐ってグズグスになって、後は土に還って消える。
昔ここに何かがあったような気がするけど、何もないというふうに。
目玉の陶器だけが残っていて、それも割れれば地に還る。
「サツキとメイの家」もそういう、土に還るような作り方だから。
これから大きなレジャー施設を作ろうとしている人が、なぜかその終わり方も考えている。
バブル時代の夢の跡、レジャー施設の廃墟化など見るといろんなことを考えますよね。
次の世代に何を残すか、
私も常にそれを考えられる人間になりたい。
私はこの文章を読みながら、ジブリパーク制作にかける監督の思いをさらに感じて、とても良い体験だったと感じることができました。
近かったら、もっと何度も遊びに行きたいんだけどなー。
ぜひ皆さんもジブリパークに行く際にはこちらのガイドブックも購入して読んでみて下さい。