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大企業でキャリアを描くと潰される話

こんにちは、しがサラです。

これまで、過去記事では大企業における働き方やその特徴は解説してきました。

・業務が細分化されている
・専門性が身に付く
・とにかく環境が整っている

このように、一見キャリアを描く上では、何の不自由もなさそうに見えます。

しかし、キャリアに課題が生じることがあります。

ではどのような場合か。

それは、視野を広げるために専門性を超えてキャリアを築こうとする時です。

本日は、その難しさを解説していきます。


視野を広げるとは

視野を広げるために、というのは部署を離れて、別部署で経験を積みたい場合ということです。

人事部門での経験を例に考えてみます。

例えば、中堅のある担当者が人事部門で人材育成に関する専門性を高めてみたいと思っているとします。

しかし、人事部門だけでの経験値では、なかなか企画にも幅が広がらないことが多いです。

そこで、俯瞰的な視点を得るために、経営企画の部署で経験を積んで新たなキャリアを築こうと考えます。

ところが、問題が発生します。

人事部門で、長年築いてきたキャリアを一旦離れることに、部門上司達は難色を示します

もっと専門性を高めてもらいたいと思っているのです。
または、その人が目先のプロジェクトにいてくれると助かります。

なので、上司達はその人を囲い込み、別部署へ行かせようとしません。

これが、大企業では起こります。

例に挙げた人事→企画の場合では起こりませんが、様々な部署においてそのようなブロックが発生しています。

もしくは、バイアス的に「スペシャリストとして評価されたければ、ずっと部署に在籍し続けなければならない」などの暗黙のルールが存在しています。

投資だと考える

一方で上司の方々が、担当者に異動して欲しくない気持ちも分かります。

その方がいてくれた方が、

・仕事はスムーズにまわる
・あうんの呼吸で仕事ができる
・専門性を持って支えてくれる

何と言っても、上司はなんです。

ですが、長い目で見ると投資です。

その担当者が抜けると、そこに経験値の浅い代わりの方が入ります。

数年もすれば、前任者に近いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

さらにそうこうしている内に、別部署で経験値を積んだ前任者が戻ってくるので、結果的に戦力は2倍以上になっているはずです。

上司の人は、一時的な部署のパフォーマンスが落ちることに焦点を当てる短期的な目線ではなく、将来的な部署を見据えて中長期的な目線で勇気を持った判断をして欲しいと思います。


キャリアをブロックすることは、その人の可能性を閉じるだけでなく、同時に次の後継者の成長機会を奪っています

二重の被害を生んでいるのです。

大企業においては、
「スペシャリスト=部署一筋」という図式が未だに根強く残っています。

スペシャリストとして、専門性の深さを身に付けるためには違う視点での経験値は重要です。

是非、本人のためにも、後継者のためにもキャリアをブロックすることがないよう、周囲の理解が進めばと思います。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。


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