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トラペジウム 感想 自分が女の子ならアイドルになりたい。

映画トラペジウムを観てきた。
原作は失礼ながら読んでいない。
賛否両論あるように思えるが自分としてはとても楽しめた。
面白ポイントは3つあって、1つはなんと言っても主人公の魅力だ。
サイコパスとか言われているし、そういう動画のサムネを見たことがあるが、サイコパスというよりもものすごく純粋で深く考えることができるんだけど、視野が狭い女の子だと思う。
こういう子がアイドルを目指そうとすることにすごく説得力を感じた。
行動力や周りを巻き込む力を羨ましいと思うし、彼女のように純粋生きれない自分に対して罪悪感を覚えるというと言い過ぎだけども、しっかりと引っかかりがあって視聴者に考えさせるキャラ造形になっていると思う。
次はこの作品で描かれるアイドルの光と影の部分が面白いと思った。
私は正直アイドルにはとても疎い。二次元は好きだが、三次元は…というタイプだ。
だから、どれくらいリアリティーがあるのかはわからない。
わからないが、可愛くて歌って踊れるだけではなく、キャラターが強かったり、自己プロデュースする力や運が必要であること、等など求められる要求値がかなり高いことがわかった。
残酷だよなぁーと思う。少なくとも自分が女の子に生まれていたらアイドルになりたいと思っていたと思うのに、これだけ現実が厳しかったら心が折れてしまうと思う。
アイドルになってからも大変で、アイドルという偶像になれる人間じゃないとできない仕事になっているのが正しくもあり、間違っていると感じた。
ファンも上手く騙される力を求められるようで大変だと思った。
3つ目は、青春群像劇として面白く、後味を良くしてくれているところだ。
途中、色々となんだかなぁ、と思う場面が続くが、なんやかんやそれなりにパッピーな方向に着地するので安心して見ることができた。
きちんと友情モノ、青春モノとして見やすい構成になっているのが視聴者に優しいなぁと思った。
総じて、尖ったところがありつつも、まとまったいい作品だと思った。

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