シルビア日記19 都会
“代官山“ なんだこの響き。安達太良山、浅間山、たくさんある“やま“とは明らかに違う。身構えてしまうおしゃれな響き。
学生時代には怖いもの知らずでよく自転車で散策した。おしゃれの中心にある古着屋、そう信じてボロボロの古着に大枚を叩いて買った。そこで買ったという事実を着たかっただけ。格好いいという勘違いがオシャレの基本だ。
大使館も多く外国人もいっぱいいる。すごく久しぶりにそこを訪れた理由は、もう5年になろうか音信不通になってしまった姉に偶然会うためだった。両親が亡くなって兄と