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SANABI クリアレビュー
9月に入りましたね。この前、友人に誘われ勢いでFF14を始めてしまった竹馬です。まだトライアル版ということもあり触りだけしかプレイしてませんが、面白くてワクワクしています。
今回は予告通り、SANABIのクリアレビューをしていきたいと思います。本作は、韓国発のインディーゲームでなんか賞を獲っているくらい好評だという噂を聞いたので、プレイしてみました。
クリア時間は10時間ほど。噂に違わず、しっかりストーリーで泣かせてもらいました。それではレビューをどうぞ。
○あらすじ
本作は、退役軍人である主人公とその娘が一軒家でのどかに暮らしているところからスタート。
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娘のヒーローごっこや宝探しに付き合いながら平和に暮らしていた主人公の家に、「SANABI」と書かれた時限爆弾が突如現れ、家と娘を吹き飛ばしてしまいます。
娘の仇を取るためにかつて所属した軍の仲間の協力を仰ぎ、SANABIがいると思われる「マゴ市」に潜入。このマゴ市、何百万もの住人が一夜にして消え去るという怪奇現象が起こっており、先遣隊として潜入していたハッカーの「マリ」とともに、この街の謎を解き明かしていく…といった物語です。
○爽快なチェーンアクション
本作は、練られたストーリーもさることながら、チェーンを使った爽快なアクションも評価が高いところ。
どのようにチェーンを使うかというと、まずは壁に突き刺してぶら下がる。天井に突き刺して振り子のように動かすことで、通常のジャンプではたどり着けない高所にも飛ぶことができます。
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他にも、ぶら下がっているアームやコンテナにチェーンを伸ばしてつかまることなどもできます。
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この他にもゲームが進んでいくと、伸ばしたチェーンを巻き取るなどの新しいアクションも解放されていき、縦横無尽にステージを駆け回ることができます。
チェーンを使うのは移動だけでなく、戦闘にも。照準はほぼオートで合わせてくれるので、こちらはチェーンを伸ばすだけです。
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画面サイズに比してチェーンが伸びる範囲がかなり長いため、スピーディで気持ちのいいアクションが味わえますが、最初は楽しくても後半難易度が低くならないかと気になっていました。
しかしその心配も杞憂に終わることに。ステージを追っていくごとに、チェーンの刺さらない壁、空中に浮かぶ障害物、一定時間経つと強制的にゲームオーバーになってしまう敵ロボットなど、いろいろなステージギミックがこちらを楽しませてくれました。
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難易度はハードでプレイしましたが、油断するとやられたり、ボス戦では程良い回数の試行錯誤を重ねたりと、ちょうどいい難易度でした。ラスボスも「キッツ…」と最初は思っていましたが、なんだかんだそこまで泥沼にはまることなく終えられた気がします。
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○伏線の張られたSFストーリー(ネタバレ無)
ロボットだの原子力エネルギーだの軍隊だの人格移植だのと、近未来でサイバーパンクな世界設定の本作。登場人物はそこまで多くなく、主人公と相棒のマリ、あとは軍隊サイドの大佐と少佐くらいでほぼ完結します。
それとキャラクターではありませんが、マゴ市を牛耳っている巨大企業・マゴグループは、ストーリーを理解するうえでは押さえておきたいところ。
先程も言った通り、娘を殺された主人公が復讐のためにSANABIを追うというストーリー。SANABIとは何なのか、なぜマゴ市では一夜にして大勢の人が消えたのか、天才ハッカーのマリは何者で、何の目的で主人公に協力するのか、といったような謎が散りばめられていきます。
進めているうちに天真爛漫な性格のマリの情緒が不安定になったり、マリと話がかみ合わなくなったり、といったことが多くなっていき、3章後半~4章あたりで、主人公やマリが何者なのかといった事は感づけるように。
察しが悪いとよく言われる自分でもゲーム側からの説明を待たずに気付けたので、勘のいい方なら割と序盤でいろいろ察することができるかもしれません。
ただ、主人公やマリの正体が判明しても、「なぜそうなった」といった謎は最後まで分からず。むしろ、「なぜそうなったの?」という疑問が最後まで残ったので、ラストまでストーリーを楽しむことができました。ちゃんとサイバーパンクしてんなあ…って感じのお話でした。
○終わりに
Monster Sunctuariの時もそうでしたが、インディーテームはどうしてもゲームの説明に終始しがちで、小気味の良いジョークを挟む余地がなかなかありませんね。
本記事、当初はネタバレガッツリのストーリーレビューをしようと思っていましたが、書いているうちに「多くは語るまい…」という風に方向転換しました。ぜひプレイして楽しんでみてほしいところ。
特に、チェーンアクションは本当に面白いからやってみてほしい。お値段もお安いですしね。ストーリーがいいかは、まあSFなので好みが分かれるかもしれませんが…。自分はラスト号泣でしたよ。
次回は、3年前に始めていまだにクリアできていないmoonをいい加減進めようと思います。お楽しみに。