暗殺教室!!
みなさん、暗殺教室はお好きでしょうか。私は大好きです。
ギャグあり、学びありで最高な作品です🌸
私の周りで流行ったのはもう6年前(唖然)、
中学のテスト前、勉強のやる気が出ないときはよく暗殺教室のテストの回のアニメを見返して
勉強意欲をもらっていました。
大学初のテストを前に現実逃避か、
久々に暗殺教室沼につかり漫画アプリで一気読みしてきました。
時間が溶けるというデメリットと引き換えに
話同士の繋がりを感じ今まで以上に殺せんせーの名言が沁み感想が湧くというメリットを手に入れてきたので、今回はそこに焦点を当てて書いていこうと思います。
頑張ってまとめたので、内容知ってるよーって人はぜひ読んでいってください。(圧)
後悔させないです(圧)
以下ネタバレを若干含みますので、未読の方はご注意ください。
①神崎さんに向けた言葉 どう頑張るか
まずは私的王道名言から。
大人しく優しく、誰からも好かれるクラスのマドンナ神崎さんですが、E組に入る前は今から想像のつかない姿でした。厳しい父親に良い肩書きばかり求められる生活にうんざりしてゲームセンターで遊んでいたようです。
言葉を聞いたときの、魚と神崎さんを重ねる絵が印象的です。
神崎さん、殺せんせーにこの言葉をもらってから吹っ切れたような顔をしていました。
重要なのは与えられた環境に拘わらずその人自身が内面で精一杯頑張ることだと思える話ですね。自信は、外面の肩書きを変えてつくものじゃないみたいです。
これ関連でもう一つ
156話で出てきて「川」「棲む」「泳ぐ」のイメージで思わず17話に戻ってしまいました。
高校受験に向けてみんな頑張っているシーンですが、受験に安心して臨み力が発揮できるような教育方針が生徒にも伝わっています。
たどり着く先がどこであろうと、その先でどう取り組むかを大切にする方針は殺せんせーの中で一貫しているようです。
②前原くん、カルマ、みんなに向けた言葉 見ること
同じ話数で出た言葉ではないですが、これも要点が似ていると思ったエピソードなので紹介します。
1つ目。
A組の人にE組だからという理由で酷い扱いを受ける前原くん。
自分がE組じゃなかったら…
自分もA組の人と同じようにE組に接していたのかもしれない。
相手が弱いと見たら、自分も醜い態度で平気で人をいじめてしまうのだろうかと悲しく恐くなります。
仕返しを通してクラスの皆が自分には無い頼れる武器を持っていることに気づいた前原くんに殺せんせーが言った言葉です。
一見分からない、自分にはない強みをみんなが持っていることに気づけたら、どんな人にも優しくあれそうです。
2つめ。
高い能力、器用さゆえに大きな敗北を知らなかったカルマですが、期末テストで余裕をひけらかした結果失敗し、敗北を味わいます。敗北から学んだカルマは、油断することなく戦い、手強いプロの殺し屋との勝負に勝ちます。
「隙がない」ことを「敵に敬意を持って警戒できる」と言い換えるところが天才です。
「戦場」って聞くと私は部活の試合や学校のテストと重ねるのですが、あの負けって敬意不足だったのかなぁとか考えてしまいますね…
敗北経験も糧に、の精神がE組らしくて好きです
3つめ。
先生が自分の過去の話をしたときの言葉です。
暗殺教室ってそうだったんだ…(涙腺崩壊)
3つの言葉とも話数としては離れているのに筋が通っている、
相手を
「ちゃんと見て 対等な存在として尊敬し 一部分の弱さだけで判断しない」
というのは殺せんせーの信条なのだと思います。
常に強者でいた1代目死神が、強すぎるがために気づけなかった、できなかったことでもあります。
2代目死神に間違った影響を与えてしまった後悔。
真っ直ぐ自分を見て平和に笑う雪村先生に教わった「見る」ということと見られることの嬉しさ。
殺せんせーが教師の基礎として、生徒一人ひとりに対して信条の「見る」ことを1番実践していた教室だからこんなに良い教室になったんだなぁと思いました。
弱者の象徴的存在の「エンドのE組」が暗殺を通し学び、成長し、力をつけていく過程が丁寧に描かれています。
③力をつけて間違えたみんなへの言葉 力の使い方
10月。学力も運動能力も力をつけてきたE組の生徒たちですが、訓練を民家の上で行いおじいさんに怪我を負わせてしまう事件が起きます。先生に怒られてようやく、身につけた力に酔い、弱い者の立場に立って考えることを忘れてしまった自分たちの間違いを痛感します。
2週間テスト勉強を禁止され人のために働くことを通して、学びを得ます。
力をつけたとしても、その力の使い方を間違えれば簡単に人を傷つけ得る、
人の立場に立ち、人のために力を使うのを忘れないでいたいですね。
「力を持つ強者」「持たない弱者」
という対比は暗殺教室のテーマの一つではないだろうかと感じました。
「A組」と「E組」とか。
「理事長先生」と「ギャンブル中毒の元いじめっ子」とか。
この場合、「成長したE組生徒」 と 「一般人のおじいさんや子供たち」
にも成り立つ関係です。
強者だから弱者に明確に線引きをして支配する、ではない構図をとるのが殺せんせーという存在。
紛れも無い強者でありながら弱点だらけで親しみやすい。
最終的に大切なのが
「人を見て対等な存在として尊敬し一部分の弱さで判断しないこと」というのがすごくいいなと。
人間みんな強い部分も弱い部分もある、相手をよく見もせず弱いと決めつけて力を悪い方向に振るうのではなく、良い方向に力を使い合うのが理想だなあと思います。
④卒業前の言葉 理不尽との戦い方
E組の制度、中学生という限られた立場でできることが限られる。
どんなに不利な状況でも弱い者なりの方法で、
恨んだり諦めたりするヒマなく、E組のみんなが一年間暗殺教室で楽しんで理不尽と戦ってきたことが分かる渚のセリフです。
これも関連の殺せんせーのアドバイスがあるので載せます。
「その方法をいくつも教えてくれた」
の部分が具体的に示されています。
理不尽があるのは当たり前で、
強大な社会の流れに邪魔をされたときに
それを恨み諦めるのは時間の無駄、
というセリフが今まで正直ピンと来なかったのですが、今のコロナの世の中と強くリンクした結果首がもげる程頷けます。
松井先生、殺せんせー、これ予言してませんかレベルです。
ウイルスが蔓延する。
修学旅行も文化祭も体育祭も楽しいはずのことが為す術なく潰れる。
戦争が起きる。 災害が襲う。
ある日突然、自分の力じゃどうしようもない理不尽の流れにさらされる瞬間がくるのは必然で、大切なのはそれをやり過ごした後。
「社会の激流の中でどうやって泳いでいくべきかを考える」というところには
一番最初に挙げた言葉の、「清流だろうがドブ川だろうが前に泳ぐ」姿勢を感じます。
どんな場だろうと焦らず腐らずに、
方法は何通りもあるから自分なりに、
自分の得意なやり方で、
やる気をもって、
その過程さえも楽しめたら最高だろうと思います。
終わりに
やっぱり暗殺教室は最高の作品です。
一気読みによる話を跨いだ発見があったので、
テスト前の時間を捧げたことに反省はしていますが後悔はしていません。
これからもテスト前、煮詰まったとき等何回も読み返すだろうと思います。
ここまで読んでくれたのはもう読んだことがある方だと思うのですが、
ぜひもう一回読み返してみてください。
まとめきれなかった響く言葉が他にもたくさんあって、マンガやアニメならでは、絵がついて話を追わないと伝わってこないものだらけです。解釈も時と場合で何通りもあると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました🌸