お母さんのファッション物語
スリップと公衆電話
時として世の中には忽然と失くなり、姿を消してしまうモノが有る。
日常の生活に欠かせない大事なモノ。
それなのにある日気が付くと、身の回りには見つけられない状態に。
今や赤や緑の公衆電話は何処にも有りません。
白やベージュのスリップは誰も着てません。
いったいスリップは何処へ行ってしまったんでしょう?
恐らく若手のお母さん達は、
スリップって何?
見たこともない!
とおっしゃるのかも。
携帯電話の普及が公衆電話を消滅させたみたいに、スリップの逃亡にも訳が有る筈。
生活様式が変わり、スリップを必要としない服装が主流に。
アウターパンツがお母さんにもすっかり定着して。
1日中ジーンズで過ごすお母さん方。
あの膝迄のスリップをアウターパンツの中には収納出来ないんです。
股の所で溜まってしまいゴワゴワと不都合で。
そこでアッと言う間にスリップ上下に分断されてしまったのです。
上半分はキャミソールに、下半分はペチコートに。
パンツルックにはキャミしか無理なんですね。
ちよっと艶かしくゴージャスでもあったスリップ。
お母さん方を彩ってくれた胸元や裾のレース。
もう現在では全部失くなってしまったんです。
あ~ぁ‼️