タイムパラドックス
仕事で、小学生のときに住んでたことのある地域に行ってきて、せっかくなので小学校に行ってみた
車で、小学校の正面側の道路を走る。
見覚えのある校章。何も変わらない遊具。
懐かしい、変わってないな
と、学校終わりらしき小学生が小走りで
停車していた私の車を横切って、そのまま走り抜けていった
その道は、丁度私の住んでいた団地に繋がる道で、私が通っていた通学路だ
その少年と自分が重なって当時の想い出がフラッシュバックされる
団地の友達との放課後
弟と通った通学路
何度も押して怒られた横断歩道の歩行者ボタン
妹の保育園やその前にあったボロい公園
さっき走り抜けていった少年は
当時の自分だったりして
なんて妄想して笑いながら少し泣いた
団地の前にあったラーメン屋が残っていたので入ってみた
あんまり美味しくない
『全然美味しくないのよね、ここのラーメン』
母がよくそんなことを言ってた記憶が蘇る
また少しだけ泣いた