【生成AI×GAS】メール送信GASの解説①
オレンジピーチのトシです。
前回の記事で、GASを用いてGmailを作成・送信するプログラムを作成しました。
今回は、作成したGASのコードを解説していきたいと思います。
(前回の記事はこちらから)
前回のおさらい
前回の記事で作成したGASがこちらです。(横長でスミマセン。見易さ改善は次の記事で紹介します)
function sendEmail() {
var recipient = "******@gmail.com"; // 宛先メールアドレス。転用の際は、実際のメールアドレスに修正してください。
var subject = "月次進捗ファイル(7月度)の更新依頼"; // 件名
var body = "株式会社オレンジピーチ\n\n営業部 青森 太郎 様\nおつかれさまです。\n企画部の橙桃です。\n7月度の月次進捗ファイルの更新をお願いいたします。\n締切は、7月25日となります。それまでに、リンクの月次進捗表を更新して下さい。\n\n営業部 青森 月次進捗ファイル\nURL: ********\n\nどうぞよろしくお願いします。"; // 本文
MailApp.sendEmail({
to: recipient,
subject: subject,
body: body
});
}
GASの内容解説
今回は、後半部分のコードから解説していきます。
コードの下記の部分になります。
4行に渡るコードになっていますが、内容は下のものと同じです。
GASに限らず多くのプログラミング言語では、エディタの中での改行は意味を持たない場合が多いです。
メールを送信するための操作
より詳しく、コードを解説していきます。
(クラス等の説明は、後ほど行います)
MailApp GASでメールを操作するためのクラスです。
sendEmail() : GASでメールを送信するためのメソッドです。
to: recipient :宛先を表す引数です。
subject: subject :件名を表す引数です。
body: body :本文を表す引数です。
クラスとは、メソッドとは
(コードは書いてもらうのは、生成AIに任せるとしても、どのようなコードが書かれているか理解が出来るに越したことはありません。
初心者の人も、少しづつ、このようなGASの構造を理解していくと、活用の幅が広がっていくと思います。)
先ほど出てきた、MailAppのようなものをクラス(Class)と呼びます。
クラスとは、「ある領域の操作を行う便利な関数を事前にまとめて用意した箱」ぐらいに思って頂けると良いと思います。
MailAppはメール操作に関した便利な関数がたくさん入った箱、SpreadsheetAppはスプレッドシート操作に関した便利な関数がたくさん入った箱、そのような概念だけを覚えて頂けると良いです。
公式リファレンスを見ると、クラス(Class)の中に、さまざまな出来ることが書かれています。
これらを全て覚える必要はなく、生成AIに適切なものを取り出してもらえば良いかと思います。
また、メソッド(Method)とは、クラスの中で具体的な動きを行う関数のことです。今回の事例では、sendEmail() を用いて「メールを送る」という操作を行います。
引数とは
メソッドの後ろの ( ) の中に入れる値のことを引数(ひきすう)と呼びます。
今回のコードだと、「to: recipient」「subject: subject」「body: body」が引数です。前から順番に、第一引数、第二引数、第三引数と呼びます。
メソッドにおいて「この値を使って処理をして欲しい」という値を引数として渡して処理を行っていきます。
引数の解説
今回のコードで使われている、3つの引数を解説します。
to: 受信者のメールアドレスです。recipientという変数を充てています
subject: メールの件名です。subjectという変数を充てています
body: メールの本文です。bodyという変数を充てています
このように、引数として「受信者のメールアドレス」「件名」「本文」を引数としてメソッドに渡すことで、指定のメール内容で送信が出来ます。
ここまでのまとめ
今回は、GASでメール発信の操作を行う、MailApp.sendEmail()関数について解説を行いました。
少し用語の説明が多くなりましたが、スクリプトにどのような内容が書かれているかが分かってくると、生成AIへの指示の出し方も的確になっていくと思います。
この記事を読んで頂いたみなさんのGASへの理解が深まればHappyです。
次回は、スクリプトの前半部分の解説を行いたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。