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常磐亭偕楽のhotch potch紀行(No.002)【リニア・鉄道館(2)】


前回に引き続き、リニア・鉄道館が収蔵する新幹線車両を取り上げてゆく。





お馴染み初代新幹線

0系21形式(1971)汽車製造/0系36形式(1975)日立製作所

昭和のウェルカムドリンク(水)である。
窓が広く取られているのが特徴
80年代後半〜90年代前半らしいポスター


洗面は少々小さめである。
食堂車は1975年、博多延伸開業に伴い、乗車時間が長くなることから本格的に導入された。
人一人分の幅
窓を設けることで両側から景色を楽しめると同時に空間が広く感じられる工夫がされている。
食堂車内部。展示されている車両は日立製作所製である。
給水機のほか、冷蔵庫も備え付けてある。
ソフトドリンクやアルコール類の提供があったのだろう。
200km/h以上で移動する厨房と考えると、
ものすごいものを作ったものだと感じてしまう。
日立製作所製である

0系37形式(ビュフェ車)

展示されているのは2代目。(1983)日立製作所製。

0系16形式(グリーン車)

こちらは国鉄末期の1986年製造。(日本車輌製)
わかりづらいが、座席は2列×2列。床には絨毯が敷かれており、他の車両との差別化を図っている。



この形状が美しい。

100系123形式(1986年)日立製作所

JR東海の『〇〇エクスプレス』や、東海道新幹線開業25周年CMでお馴染みの車両である。

シンデレラエクスプレスごっこができる
食堂車の表示灯が時代を感じさせる
三面鏡の洗面は300系から一面鏡になる。


100系168形式(1985)近畿車輌

営業当時、8号車に連結されていた。
メニュー、眺望ともに人気を博した。

人ひとり分程度の幅の通路である。
0系食堂車両と比較して閉塞感がある。
たばこがあるところに時代を感じる
0系よろしく200km/h以上の速さで移動する厨房
あずきバーでお馴染み、井村屋の看板が。
食堂のある2階へ。
ここだけでもオサレに見える。
食堂車メニュー。(再現)
大宮の鉄道博物館のような食堂車メニューの料理提供はない。
2階の売店にてお弁当と飲み物、お馴染みのスジャータアイスを食べられる。
車両メーカーごとに食堂車のデザインが異なるのも特徴と言える。
展示車両は近畿車輛製の食堂車である。
下の厨房から専用エレベータで料理が上がってくる
足踏み式の手洗い場
傍には灰皿が
待ちスペース(2人)
やはりここにも灰皿が。
階段の壁を一部透明にすることで、降りる時の窮屈な感じを軽減しているようだ。

運転席の窓形状と両脇の膨らみが特徴

300系322形式(1990)日立製作所

こちらは量産先行試作車である。
左側に量産車が展示されていたが、
展示替えに伴い惜しまれつつ廃車となってしまった。

ここに来て気がついたことがある
屋内の展示車両(新幹線)の空調がそのまま活かされているのだ。

鉄道博物館では、ほとんどの場合、後付けで家庭用エアコンを設置しているが、
このような展示は初めて見た。大変な努力をされている。


座席は300系が1番座り心地が良いように思える。
定時になると車内放送が流れる。
300系では下り車内放送が流れる。
テレホンカードの販売機。
こういう表示器に惹かれる。
こちらは日立製作所製。
日立製が目立つ。

700系723形式(1997)川崎重工業

展示車両は量産先行試作車。
「AMBITIOUS JAPAN!」のラッピングが懐かしく感じる方々が多いだろう。

こちらも300系同様定時になると車内放送が流れる。
700系は上りの車内放送である。
こうして見てくると洗面台もスッキリしてきた。
東京オリンピック誘致時のロゴもそのままに展示されている。
この頃はまだ活躍していたんだなぁと、しみじみ。
こちらは川崎重工製。
今後東海道新幹線車両で、この銘板を再び見られる日は来るのだろうか。


922形新幹線電気軌道総合試験車(ドクターイエロー)

(1979)日立製作所。展示車両は7両編成のうちの7号車である。

当時の架線検測の映像を見ることができる。
そして安定の日立製作所製

N700量産先行試作車(2005)日立製作所/日本車輌

屋外展示。休憩スペースとして利用されている。


新幹線シミュレータを発見!

自分  「(利用券は)どこで買えるんでしょうか?」

スタッフ「あちらの総合案内で販売しています。」

自分   「あっ・・・・」

しっかり総合案内で先着順と書かれていた。恥ずかし・・・。

13時20分に購入。
5分前にはきてほしいとの事だったので、この間に企画展を観覧してくる。


展示室へ

江戸時代の東海道から東海道新幹線に至るまでを、事細かく展示している。
新幹線コーナー。
東京駅に設置されている碑のレプリカが展示されている他、
ここでしか見ることができない貴重な資料が展示されている。
こちらは東海道新幹線と同じく今年還暦を迎える『サイボーグ009』のコラボレーション企画展。
石ノ森章太郎氏の生原稿を見ることができる。
石ノ森ファンは必見である。

リニア・鉄道館のジオラマ

ここリニア・鉄道館のジオラマの特徴は、
ガラス囲いなどが一切されていないところである。
名古屋駅を中心に構成されている。
つい見入ってしまう

いよいよ新幹線シミュレータへ

 N700系のモックアップを使ったシミュレータ

難易度は三段階に別れており、今回は1番易しい難易度で挑戦する。
鉄道シミュレータゲームをやっていたが、ここは背伸びせず、である。

説明を受けつつ、早速運転が始まる。

カーブに差し掛かるとモックアップが傾斜しているように感じる。

自分  「これ運転席傾いてます?」

スタッフ「いえ、錯覚です。」

           「「「さ っ か く ! !」」」

などということがありながら、無事乗務終了!
500円の価値は十分ある。
来館の際は、ぜひ体験してほしい。

電車でGOをやり込んだ方ならすぐ適応できるだろう。


そろそろ退散せねば。名残惜しい・・・
無事帰京。
こちらは本物の記念碑である。

今日も利用者を見守る記念碑。この先何年先も我々利用者、関係者を見守り続けることだろう。

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