先日の山手線での出来事
車内は日中ということもあり空いている
座席に座っていると
向かい側に座っている親子の微笑ましい光景が目に入る
お母さんと子供が二人、上の子は5、6歳の女の子で、下の子は3歳くらいの男の子だ
しばらくすると、私は何者かの視線に気づいた
さっきまでお姉ちゃんと遊んでいたはずの3歳児がこちらを見ている
じーっと見ている
目線をまったくそらさない
ひたすら見ている
なんだろう?
私が物珍しのか?
こんな普通のおじさんはどこにでもいるだろうに
それとも最近、アンパンマンにジャムおじさんのお友達としてメガネおじさんでも登場したのか?
まずいな…
やつは本気で私に目で戦闘を挑んでいる
その気迫に恐怖すら感じる
ちょっとまてよ…
恐怖を感じているのは、やつの方では?
よくよく考えると
やつの身長は90センチ程度だ
やつから見れば私は2メートルを有に超える大男に見えるはずだ
この大巨人を相手に戦闘を挑んでいるということになる
私は心の中でつぶやいた
「いい度胸じゃねーか!ちっこいの
このオレを恐れないとは、大したやつだぜ!ふっふっふっ」
そんな時、近くにいた女子高生グループの声が聞こえた
「あのオヤジ ひとりでにやけてる」
「えっ、まじっ キモッ!」
((((;゚Д゚)))))))