来世は非モテ男性になるはずで、美女にひれ伏したい
生まれ変わって冴えない男になったならば美女にひれ伏したい。
この仮定は、私が生まれ変わったら、または前世があったならば、姿勢が悪くてなんだか目線の合わない男の子であるはずだという確信に基づきます。
全く異なる立場ながら非モテ男性の感情に共鳴する理由はなんとなくわかっていて、「人に近寄ったらキモいと思われるはずだ」という感覚が細胞に染み付いているということです。非モテ男性ってそういう自意識を持ちがちじゃないですか。
でも子供時代の経験だけでこうなっているとは思いにくくて、多分、コミュニケーション（対人関係のセンス、咄嗟に言葉を出すこと）がとても苦手なゆえ、自分のコミュニケーションはモニョっとした違和感を与えるはずだという、生理的な嫌悪感への恐怖が現在進行形であるのです。
その恐怖感から発生する願望にフィットするものとして、最も出会いやすい範囲にあったフィクションや語りが、"冴えない男性"、とくに"女の子の足蹴にされる男性"だったんだろうと。
さらに言えば、（共鳴することと同じ位置にある感情なのかどうかわかりませんが）女の子から足蹴にされる冴えない男に対する欲望も同時に持っています。屈折しまくっていますね、、谷崎潤一郎『痴人の愛』を読むとき、欲望の対象は譲治です。
というわけで、冴えない男とマゾをめぐる私の欲求をご紹介いたします。
（願望①）非モテ男性はファムファタールにめちゃくちゃにされたい欲望を持っていろ！
探しているフィクションがありまして、もっと各媒体の情報を潜り込んで調べ上げていかなければならないと感じているのですが・・・
SMモノを探してまず初めに辿り着くのは”女王様像が先行するサド”なんだけど、それは刺さらない。人生を必死で生き抜いてひねくれた結果、マゾが喜ぶような性格になったサドが私は好きなんです。そしてマゾは天然で被虐を求めていればよいのですが、サドにとってマゾの存在が唯一の救済となっていることを自覚しているとなお良い。
最も近いのは谷崎潤一郎の『春琴抄』でしょうか。『春琴抄』が好きなboyが大好き。バキ童ことぐんぴぃがYoutubeの芸能界読書部にておすすめ作品第２位に挙げたとき嬉しくなって私の中でお祭り騒ぎでした。
https://youtu.be/UcX0KIw7ujw?si=gS7VzARcITcy5Hsr
部】
（ところでこのランキング、ランキングとして美しくないですか？）
（願望②）アイドルオタクはマゾであれ！
私は女性地下アイドルを推す文化に片足突っ込んでいる人間なんですが、やっぱ”地下アイドルを金銭的に支えてやっているという自意識が出てしまっている人、嫌だな”という気持ちがあります。
具体的にそういう人を見たわけでもないし、多額をチェキに使っているオタクのおかけで好きなアイドルが活動できているということに対し本当に本当に感謝しているのですが
大きな話、現代の推し文化って自分が金銭を使っている⇨だから見返りをもらえる、という双方向的な関係が前提となっていると思うんですね。特に小規模の地下アイドルはオタクがどれだけ貢ぐがが活動を続けられる命綱だから。
でもオタクが”パフォーマンスを観る”以上の見返りを求めることが気に食わない。オタクは推しの存在の、パフォーマンスの崇拝者であるのだから。気に食わなさが高じて、”オタクは受け身の思想を持つべき＝オタクはマゾであれ”とまで考えてしまうんです。10枚のチェキを買ってもご機嫌を取ってくれなかったことにキレるな！！！
でもさすがにオタク受け身であれ思想は古い考えすぎる。推しアイドルを積極的に宣伝しているオタクや口上を字幕付きでYoutubeに上げるオタク、生誕祭に推しの好きな人の等身大パネルを持ってくるオタクを尊敬しています。
（願望③）幻想を投影していた女性が理解の範疇を超えてきてほしい！
エロ漫画にはたくさんありそうですよね。初恋の女の子にそっくりな風俗嬢を見つけて”あの頃の夢をもう一度・・・という気持ちで指名したらキツい態度でコテンパンに責められることになる話。（間違えてM性感に入っちゃった・・・！？）
なんでも良いんですけど、童貞って想像の範囲内に収まる女が好きじゃないですか。夢に見るのはクラスで見たことあるような顔、想像を飛び越えてこない落ち着いたフツーの女の子じゃないですか。そんなことないですか？
ちゃんと正確に言うと、”童貞マインド”の一種にそういったものがあると思うんですよ。そして童貞マインドが裏切られ、矯正されるような話が欲しい。
よく電車で見かける黒髪セミロングで眼鏡をかけた美少女に「きっと澄んだ声で読書が好きで、大人しいゆえ僕にも優しいだろう・・・」みたいな妄想を当てはめて毎日の癒しにしていたら、車内で他の乗客とバッチバチに喧嘩し始めたみたいな。良くないですか〜〜〜〜〜〜？
（願望④）恋愛における敗北の感情が好き！
要は、”寝取られ”が好きなのでは？私。エロ漫画をほとんど読まないので全く見識がないんですが。
映画『キスより簡単』でシゲナリという真っ直ぐ歪みのない青年が、誰とでも恋をする主人公をめぐって成熟したおじと争うのですが、タイマンで無様に負ける様にとっても心を惹かれました。
これをきっかけに、恋愛における敗北的な感情を愛でるようになりました。立身出世を捨ててファムファタールの妖艶さに跪くのもこれに含まれます。
勝てない男、敗北を楽しんでこーーーー♪♪
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