[アリ坂]いらねぇよ、柿なんて
日本育ちのアニーサが、
何か血に塗れたものを
白い布で包んで全力疾走していた頃、
佐賀在住のイマ井田さんは、
たくわんを食べてからの白ご飯という
運びだった。
今日はみかんの日ということで、
街がみかん色に染まる中、
アリ坂はそれにしっかりと乗っかり、
みかん色の上着を着ていた。
そして、みかんをしっかりと購入していた。
そして更に、ポケットの中に入っていたゴミをポイ捨てしていた。
だがアリ坂が言うには、
「風にあげただけさ」
との事だ。
なら、そういうことにしよう。
アリ坂は、ポイ捨てなどしない。
それは、当然の事だ。