頃
雨の時は笑顔で有名な気象予報士が、
晴れている本日は、かったるそうに
今日から明日にかけて良い天気と
良い夢が続くとかなんとか言っていた頃、
親分が気分良く子分を引き連れて兄貴分の
怪聞、醜聞を撒き散らしていた頃、
登山客が頂でゴミを投げ飛ばすと同時に、
「ヤッホー!」
と叫んでいた頃、
罪人がパイプオルガンだらけの部屋で
パイプオルガンの刑にあっていた頃、
若い女性が、
「嫌なものは嫌です!」
とカボチャ畑で大荒れしていた頃、
ユキヤくん七歳は
輪ゴムを飛ばして遊んでいた。
しかも青の、
青の輪ゴムを飛ばしていた。