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再会できてよかった映画

「わが愛の譜 滝廉太郎物語」という映画をご存知でしょうか。
1993年公開ですから31年前の映画です。
当時、映画館で見たのを覚えています。

あらすじはこちら↓
(東映ビデオ株式会社のウェブサイトより引用)
「花」「荒城の月」などの作曲者として広く人々に知られる滝廉太郎。本作品は、23才という若さでこの世を去った偉大なる音楽家・廉太郎が、東京音楽学校(現・東京芸大)へ入学し、ピアニストへの夢、そして挫折、念願のドイツ留学から無念の帰国を経て、その短すぎる生涯を閉じるまでの、劇的な数年を描破。さらに、世界を目指す傍ら、ライバル心から芽生えた女性ピアニスト・ユキとのかなわぬ恋や、廉太郎とともに明治を激しく生きた若者たちの姿をも描き出す感動の巨編である。

また見たいなと思いつつずっとそのままでしたが、先日、新品のDVDを手に入れられたので見ることができました。

今見直しても、台詞や場面の数々を鮮明に覚えていたことに自分でも驚きました。それほどに配役がぴったりで、また、いろんな場面において役者の表情での微妙な感情表現が印象的なのです。

ウィキペディアで知りましたが、この映画はアカデミー賞で、
* 優秀作品賞
* 優秀監督賞:澤井信一郎
* 優秀主演男優賞:風間トオル
* 優秀主演女優賞:鷲尾いさ子
* 優秀助演女優賞:檀ふみ
などなど受賞していたんですね。

風間トオルが音楽に一途で純朴な青年を演じていました。

本物はこう↓ですので、

風間トオルほど爽やかではなかったと思いますが🫢

シューマン、ベートーベン、チャイコフスキーなどの作品が演奏される場面が散りばめられているのも大きな魅力です。

それにしても、滝廉太郎が若くして亡くなっていたことはなんとなく認識していましたが23歳だったとは!
モーツァルトが35歳ですので早世とよく言われますが、それよりさらに若いですね。

滝廉太郎と聞いて思い浮かぶのは「荒城の月」。この旋律はいくら明治時代にしても渋すぎでしょう😂という気がしますが、当時の日本にはまだ西洋音楽は浸透していなかったのだから当然ですね。

映画の中では、「荒城の月」が初めて披露される場面が出てきて、ソプラノの佐藤しのぶが三浦環(当時のオペラ歌手)役で歌っています(この方の歌声もまだまだ聴きたかったのに、早くに亡くなってしまい本当に残念)。

滝が最後に遺した作品は、ピアノ曲「憾」(うらみ)。作曲している途中で亡くなってしまったので未完だそうですが、映画の最初とエンディングで流れます。
ドイツ留学中に体調が悪化し、帰国と退学を余儀なくされた滝ですが、この曲はそれまでの日本音楽、また、滝の作品にはなかったような、明らかにヨーロッパの響きになっているのです。

もし病に倒れず留学を終えて帰国していたら…。その後も音楽家として何十年も生きていたら…。日本の音楽にどれほどの影響を与えていたのだろうと想像してしまいます。

滝が亡くなったのは6月29日なのでもうすぐ命日ですね。今年は没後120年だそうです。

滝廉太郎の生涯に興味が湧いて、12歳から14歳まで過ごした屋敷がある大分の竹田に行ってみたくなりました。
この屋敷は今は瀧廉太郎記念館になっています。

映画公開時のコマーシャル
窓から叫ぶ場面…😭


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真知亜 音楽スタイリスト/選曲家

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