柔らかい、甘い甘い韓国語を聞いたことがあるか。
韓国人女性のそれはそれは柔らかい韓国語の話し方を近くで聞いて、とにかく驚いた話。
ドラマや音楽、化粧品。私達の身近に韓国文化はある。韓国語といえば北朝鮮のニュースキャスターが話す言葉、ドラマでの喧嘩腰の話し方。市場のおばちゃん達の早口の話し方が自分の中の主たるイメージだったのだが。
それを裏切られた。
とある人に会う必要があり、その方はあまりアジアに立ち寄らないのだが、たまたまソウルに来る話がありそれに合わせて、成田からソウルへと向かった。
外国なのに韓国はとても近い。
羽田から那覇より少し時間がかかるくらいか。
ソウルで働く知人が色々訳あって間に入り、待ち合わせをして、用事は無事終了した。
それにしても、この知人女性の話す韓国語には驚かされる。
上手い例えが見つからないのだが、子猫が話すように、なんとも甘ったるい話し方をするのだ。
生粋の韓国人だが、私達はたまたまアメリカで知り合い、今はNYでとある専門職についている。
尊敬する知人の一人。随分昔だが、自国では大変なエリートなのに、とある理由でアメリカの大学院入学に大変苦労していた。
色々試行錯誤していたその頃からの知り合いだ。
韓国での私達の共通言語は英語だった。
たまに彼女の話す韓国語を聞くとまあ。
この話し方で何か頼まれたら、絶対に世の殿方は断りきれないだろう。
例えが貧弱すぎて恐縮だが、アリが甘いものに吸い寄せられるような。そんな言葉使いに聞こえる。
艶やかというか、甘えた感じ、優しい感じ。ボキャブラリーが貧しくうまく表現できないのが非常にもどかしい。
本能的に同性であっても、柔らかくて、守ってあげたくなるような、そんな話し方。それに付随する身体の一挙手一投足まで完璧なのだ。
音声を聞かせられないのが、本当に残念。
英語では、あまりそれを感じないのが不思議で、彼女がハングルを話す時だけ、これが大した破壊力で。
日本語だと男性が女性の京言葉や地方の方言に色気を感じる感覚に似ているだろうか。
外国語でこれを感じることになるとは。
人生わからないものである。