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友だちとビジネスクラス旅行「β」なんでもない出来事が数年たっても記憶に残る不思議。
実際どうだったの?って話。
ひとり旅もよいが、話し相手がいる旅はやはり良い。海外についての暗黙知が自分と同程度ある友だちだと旅はスムーズだ。
いちいち、全てを説明する必要がない。
友だちのことはひとまずおいて。
ビジネスクラスそれ自体がどうだったか、なのだが。
全てが光輝いて見えたのかというと、そうでもない。
お酒と食事の原価だけ考えたら、マイレージを貯める手間より、自分で調達したほうが簡単だろう。などと思いを巡らせたような気がする。
数時間しか使えない、食事つきの足を伸ばせる座席を取得することへの価値も多少疑問が残る。
ビジネスクラス搭乗で、機内でたまたま見かけた人の話を。
オーストラリアからのビジネスクラスの帰国便のこと。
とある国際会議がその地域であって、東京にむかう飛行機にどこかの国の政治家か官僚級の人とその秘書が乗っていたのがわかった。雰囲気からしてどうもビジネスマンではなさげ。
ビジネスクラスは10席程度だったと思うが、食事の提供が終わり、照明が落ちた後の薄黄色い暗がりの中で、秘書のような人が上司らしき人に書類持ってこれでどうですか?と聞きに行っては引き下がりを繰り返ししていた様子がなんとなく見て取れたのを覚えている。
シートが、こんなに広いのに彼らは身体を休めようとはせず、仕事を止める気配がない。
たったこれだけの出来事だけど、印象深く残っている。スーツを来た生身の外国人が仕事をする風景を直に見た。
たったそれだけの事。
自分達は気楽な観光客だったので、アルコールを楽しみながらそれぞれ好きな事をしていた。映画みたりゲームしたり。
日本が中心の世界地図でみるオーストラリアは小さくみえがちだが、その面積は日本の約20倍だ。
それよりははるかに小さいスケールの話だが、カンタスのビジネスクラスのシートはとても広々していた。
そのシートには、たまたまそこに居合わせた国際会議帰りの外国人数名を忘れられなくする威力があったのかもしれない。
座席はエコノミーの20倍の大きさじゃないけど、20年越えてもまだ覚えている。
写真は1枚もない。