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フランス滞在の記憶「γ」ロワッシーバス~Roissybus

パリへは複数回滞在しているが、
このロワッシーバスにかなりお世話になった。

何しろ安いし、タクシーと違い密室にならず、一人旅の時は適度に他人の目があるので、ある意味安全である。そこが魅力的だ。

連結部分がグニャグニャしてるのが個人的に好きでエッフェル塔や凱旋門でなく、ロワッシーバスの連結部分のグニャグニャをみる度
にパリにまた戻ってきたと思い返していた。

この時は一人旅で、パリに数泊したのち
別の国に行く予定があった。

車内でとある現地の男性に話しかけられた。

パリ在住らしい。

どこから来たの?から始まり
旅先の初対面のお決まりの会話が始まった。

最初は全く警戒してなかったのだが
会話の流れから、この相手はヤバいという直感が働き、それとなく会話を終了させた。

前に同じようなシチュエーションで気軽に応じていたら怖い目に合った記憶がよみがえったのだ。

そんな経験も増えると、必要以上に身構えるようになる。opera界隈で下車し、彼が去るまで見届けた。

宿は一定のクラス以上なので、
部外者は簡単に中に入れないから安心だ。

ロワッシーバスで来る人が泊るホテルではないな。といつも思っていたが、あのグニャグニャが好きなのと安さでつい選んでしまう。

石畳の上にスーツケースを滑らせながら
InterContinental Paris - Le Grand へ足早に向かった。