梅雨型熱中症とは
梅雨入りが発表されましたね。
涼しいのは嬉しいですが、ジメジメとしたり日中に少し気温が上がるともわーっとした空気が何ともいえない気持ちになりますよね。
これから気をつけなければならない熱中症。熱中症は真夏より梅雨の時期の方がなりやすいとご存知でしたか?本日は梅雨型熱中症を深掘りしていきます。
梅雨型熱中症とは
梅雨の時期には、気温がさほど高くなくても暑さに不慣れな身体、湿度の高さにより熱中症のリスクが高まると言われています。東京消防庁の報告では去年一年間の熱中症による救急搬送者は8月よりも6月、7月が多くなっていると示されています。
なぜ、暑い日より梅雨の時期に熱中症になりやすいかというと気温が高くなくても湿度が高いと汗が蒸発せず熱が体にこもり体温が下がりにくくなるため熱中症のリスクが高まります。
子どもの熱中症注意すること
子どもは水分補給する量より汗をかく量の方が多くなりがちです。
保育園児であれば30分〜1時間毎にお茶をすすめる、
小学生であれば1日1.5ℓ程度の水分量をこまめに飲むことが必要になります。
また湿度60-70%以上で汗が乾きにくいので、風通しの悪い場所は長居しないようにしましょう。
とはいえ、
保育園児だとすすめても中々お茶を飲まないのが現実です。熱中症保健指導を絵本、紙芝居を使って行う予定なのでおすすめ絵本を次回紹介していきます✌︎
水分補給におすすめな飲み物
基本的には水と麦茶が理想です。
ただ、激しい運動が長時間続いたり、脱水傾向にある時はスポーツドリンクを飲むことも検討してください。
水分補給に適した飲み物のひとつの天然水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが溶け込んでいるため、おすすめです。
お茶やコーヒーでもよいのですが、これらには利尿作用があるものもあり、十分に水分を摂っていると思っていても体内の水分が失われていることがあります。このような場合は、意識的に水もあわせて飲むのがよいでしょう。
麦茶には、ナトリウムやカリウムなどのミネラル成分が豊富に含まれています。発汗によって排出されたミネラル成分を水分と一緒に補うことができるため、汗をかきやすいときの水分補給におすすめです。
くわえて、麦茶の原料である大麦には身体を冷やす働きもあります。そのため、麦茶は熱中症予防の水分補給にも望ましいといえます。
スポーツドリンクには汗をかいたときに失われるナトリウムなどの電解質が含まれています。しかし糖質も含まれているため、糖質量やカロリーも注意しなくてはなりません。運動や肉体労働などで汗をかいたときはそのまま飲んでもかまいませんが、日常生活での水分補給には水で薄めて飲んだり、塩分や糖分を調整した自家製のスポーツドリンクを用意するなど工夫してみましょう。
厚生労働省と日本スポーツ協会が熱中症対策として推奨する飲料の塩分濃度は0.1~0.2%です。このとき100mℓ中には40~80mgのナトリウムが含まれています。※ポカリスエットは、食塩相当量 0.12gのナトリウムを含んでいます。(※ナトリウム量:100mℓあたり49㎎)
健康な成人9名を対象に体重の4%脱水させた後、脱水したのと同じ量の“水”と“ポカリスエット”を飲んだ試験で、水を飲んだだけでは血漿(血液の液体成分で、本当に身体の中に水分が入ったかをみる指標)量は十分に回復しませんでしたが、ポカリスエットをのんだときには水よりも速やかに回復しました。
このことから、ポカリスエットは、汗をかいて失われた水分とイオン(電解質)をスムーズに補給できる飲料であることが、実証されています。
かといって、前述したようにスポーツドリンクの飲み過ぎは糖分の過剰摂取に繋がります。日常的にこまめに飲み続けるのであれば水か麦茶、たくさん汗をかいたり激しい運動が続くのであればスポーツドリンクなどその時々で調整してみしょう。
暑い日々が続いていますが、熱中症に気をつけながら夏を楽しみましょう🤩