ジュニアディレクターがプロジェクトをリードするために必要な姿勢
はじめに
こんにちは、セブンデックスのUXディレクターの坂田です。
2023 Advent Calendar by SEVEN DEX 第10回目を担当します。
現在、セブンデックスのUXディレクター2年目で、
・新規サービスのUX/UIリニューアルプロジェクト
・企業のブランド価値・バリューの定義を行うプロジェクトのディレクションを行っています。
「UXディレクターって何?」
ということで 、こちらも簡単にご紹介すると、
ユーザーのニーズと、クライアントのビジネス上の戦略・勝ち筋を理解した上で、プロジェクトをリードしていく職種です。
UXデザイナー・PMを合わせた仕事というのが一番イメージしやすいかと思います。
セブンデックスの支援している領域が、
新規サービス設計や、ブランディングといった領域になるため
共にプロジェクトを進めていくのが、企業の代表や事業責任者などのレイヤーの方が多いのも特徴です。
面白く・大変貴重な経験をしていますが、最初自分は戸惑いました。
「こんなプロジェクトをどうやってジュニアが回していくの?」
最近になって、プロジェクトをリードしていくために必要なマインド・姿勢が整理されてきたので、今回はその学びをまとめていこうと思います。
必要なのは「自分で意志を持ってゴールを描き、そこに人を巻き込むこと」
「自分で意志を持ってゴールを描き、そこに人を巻き込むこと」
ディレクターの仕事を、端的に表すと上のように表せると考えています。
細かく分解すると多くのタスクがありますが、自分の解釈としては、ディレクターの仕事の根本は、全て上の内容に行き着くのではと考えてます。
YOUTRUSTの岩崎さんが、「リーダーシップ」という言葉で説明しており、
自分の中でも、綺麗に腹落ちしたので読んでみてください。
ここから、
自分で意志を持ってゴールを描くには?
人を巻き込んでいくには?
に分けて、整理していきます。
自分で意志を持ってゴールを描くこと
「自分で意志を持ってゴールを描くこと」が大切な理由は、
向き合っていることに正解がないからです。
「正解はなんだろう?」と求めて悩んでいくことは、ひたすら無いものを探している行為になってしまいます。正解は誰もわからない中で、プロジェクトの全体を見えているディレクターが意思決定する必要があります。
なので、自分が正解をつくっていくという姿勢が必要です。
弊社の代表も含め「これ絶対面白いだろ」「これいいと思う」と自分でゴールを描いてダッシュしていく人は、圧倒的に仕事が早く、0→1も得意な印象です。
ただ「自分で意志を持ってゴールを描くこと」は難しいです。
目の前のタスクに追われている時、その先のゴールを見失いがちです。
また、一緒に働く先輩がシニア・ミドルなどの経験豊富な方である場合、「この人に良しと言わせたい」と考えて、正解を探すプレーになりやすいです。
自分は「答え探し」の姿勢を捨てるために、
2つのマイルールをつくりました。
オープンクエスチョンを極力しない
何もわからない場合、オープンクエスチョンで深掘りのきっかけを作りますが、基本はクローズドクエスチョンまたは、論点ベースでの質問です。
「〇〇の背景から、結論△△でいこうと考えています。それには□□がわからないです。」というようなイメージです。「わかりました」を言わない
以前は、先輩からフィードバックをいただいた後「わかりました」と反応していたのですが、 その言葉は無思考で意見を受け入れている表れだなと感じました。
そこから、自分は「わかりました」という言葉を抑えて、別の言葉を使うようにしています。
2個目は、少し極端なルールで、会話の文脈に応じて使い分ける必要がありますが、このマイルールの意図としては
自分で強制的に思考を回す癖を作ることです。
このルールによって、先輩からのFBなども無思考で受け入れて進めていくのではなく、自分の頭で1回咀嚼して判断・行動に繋げるのを意識しました。
ゴールを描くには、描くための素材となる情報をインプットするなど、他にも必要になことはありますが、
まずは「答え探し」の癖をなくすことから始めることをおすすめします。
人を巻き込むこと
プロジェクトは1人では進めることができないので、人を巻き込むことが必要になってきますが、人を巻き込む難しさは誰もが感じたことがあると思います。
特に、強い肩書きもなく、実績も少ないジュニアディレクターだと、
より難易度も上がります。
自分が、色々試行錯誤をしていく中で、プロジェクトで人を巻き込む・
協力を得る方法として有効だと感じたのが2点あります。
初めに期待値を超える動きをする
多数ではなく個人との対話を行い、キーパーソンの協力を得る
初めに期待値を超える動きをする
プロジェクトの初期段階では信頼を獲得することで、
その後のプロジェクト進行のしやすさが段違いです。
信頼獲得のためには、相手の期待値を超えていくことを目指しましょう。
例えば、
<プロジェクトのキックオフのシーン>
相手の課題感を構造的に整理し仮説を持つ。
相手の背景を徹底的にリサーチし、必要あれば先方から追加で資料をもらう。その内容を構造化して、仮説を当てる。
↓
「すでにこんなに課題を理解してくれているのか」(期待値超え)
<アウトプットを出すシーン>
設定していた期日よりも早くアウトプットを出す。
↓
「こんなに早くアウトプットを出してくれるのか」(期待値超え)
大きなことでなくても大丈夫です。
相手を理解し、それに対して自分たちが全力で結果を出していくという姿勢が見えれば良いと考えています。
相手が求めていることは何か考えながら、どこで期待値を超えていくか
注力する部分を決めるのをオススメします。多数ではなく個人との対話を行い、キーパーソンの協力を得る
プロジェクトにおいて「この人の承諾をもらえればスムーズに動く」というキーマンの方がいると思います。
その方に賛同を得られるかどうかで、他の人の協力状況も変わります。
しかし、打ち合わせの場では、個人の関係構築は難しいです。
そこで、おすすめしたいのが “電話”によるコミュニケーションです。
キーマンの方に電話をして、プロジェクトのFBをいただいたり、
予めプロジェクトの方向性について共有して合意をいただく。
先ほどの「期待値を超える」にも繋がりますが、相手がどこに期待しているのか、より解像度も高めることができます。
普段、チームでコミュニケーションしかできていない場合は、
個人で細かくコミュニケーションをとることがかなり有効だと思います。
最後に宣伝
ここまで、自分の学びをまとめてきましたが、自分が所属するセブンデックスではアドベントカレンダーをしています!
2023 Advent Calendar by SEVEN DEX
セブンデックスの第6期スローガンである「BA・KU・NO・BI (バクノビ)」を体現していくために、ディレクター、デザイナー、人事、広報、経営企画など様々な職種のメンバーが、それぞれの視点から
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セブンデックスで得られた学び
セブンデックスで行っているユニークな取り組み
などを綴っていきます。
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