2024秋学期の振り返り。
アメリカのイリノイ州にあるLake Forest Collegeというところで勉強する1年生です。一番最初の学期の振り返りを書いてみました。
奨学金・大学受験から大学入学までの心境の変化について
大学が決まってから、自分のやりたいことについて見つめ直していました。面接でお話しした通り、高校を卒業してすぐ上京して、xxxxx(名前は伏せます)という調査報道機関でインターンをしました。ジャーナリストのお手伝いをしながら、自分が追いたいテーマを追究する機会を与えてもらいましたが、自分がパッションを持って追究できるテーマが実はなかったことに気付かされました。また、自分が解決したい問題はジャーナリズムによって解決するのではないのではないかと思い始めました。それでそのインターンはやめました。下北カレッジに入居し、さまざまな人と関わって刺激をえましたが、自分が好きだと自信を持っていえることはあまり見つかりませんでした。
メンタルヘルスが回復しました
渡米後環境の変化もあって、メンタルヘルスの問題に悩まされました。特に気分の落ち込みと不安、それによる聴覚過敏です。しかし正直これは今に始まった問題ではなく、中3からずっとのものでした。今まで自分のやりたいことを探そう探そうと焦っていたのですが心身ともに健康でなければなにも始まらないと思い、大学のサービスを使って精神科を受診しました。(保険適用なので無料です。)診断としては不安障害、大うつ障害をもらいました。(名前から想像するほどひどい状態ではないです。心配なく。)冬休みに日本でかかった心療内科では、ASDとADHDの傾向があると言われました。抗うつ薬が処方され、懐疑的でしたが飲み続けてみると、悩んでいた聴覚過敏と易刺激性の問題がかなり解決しました。また、診断書を提出することでAccomodationを申請することができ、1人部屋に住むことができるようになりました。過去に比べればとても元気な状態ですが、まだ完璧に調子がいいとは言えないのでなるべく早くより健康になり学問を追究できるようにしていきたいと考えています。
専攻や将来やりたいことについて
今現在もっとも自分が探究したいと思うことは精神疾患の分類、起こる仕組み、薬などです。5年間悩んでいた聴覚過敏がたった10mgの抗うつ薬によってほぼなくなったことにとても感動しました。認知行動療法やセラピーも試したことがあるのですが、私にはほとんど効果がありませんでした。しかし、薬がこうも自分の世界を変えてしまったのでそれで興味を持ち始めました。しかし、抗うつ薬が効かないといううつ病の方もいらっしゃいます。精神科の疾患は、身体科と異なり原因ではなく症状で分られていることが多いです。それは原因が解明されてないものが多いためです。私はぼんやりと抗うつ薬が効くうつと効かないうつで、病気の起こる仕組みが違うのではないかと思い始めました。それで精神疾患のわけ方や起こる仕組みを探求したいと思うようになりました。また、ASDの症状を軽減するために、エビリファイという薬を使う手段もあることも精神科医の方からお聞きしました。この薬の適応は、統合失調症と双極性障害、ASDの易刺激性、トゥレット症候群です。このように症状では全く違ったものに同じ薬が効果を発揮することにも疑問を持ちました。文章からもわかる通りまだまだ問いを見つけて、それを追究して、また新しい問いを立ててというプロセスの繰り返しです。来学期はこのプロセスをどんどんやって自分の興味を深めつつ、この分野での知識量も増やしていきたいと考えています。
今学期追求した問い
私は問いを立ててそれについてずっと考えていることが好きです。
今学期考えた問いは、『障害などの「できない」ことはどのようにして自分が誇るべきものとなるか』でした。「できない」ことは人と人のつながりを取り戻すきっかけになるけれど、人とのつながりを壊すことにもなりうると思います。今までも、今学期もそれでコミュニケーションがうまく行かずに失った友達がいました。また、「できる」に越したことはないと考えてしまい、この問いの追求は進みませんでした。何か新しい視点を得てからまた考えたいと思います。
学業や授業について
今学期取った授業はFIYS192、Bio120、Psyc110、SOAN(社会学&人類学)110でした。勉強内容自体は日本の高校と比べればとても優しかったので、英語で授業を受けることになれる良い練習になりました。Bioで良い成績を取ることができたので、春学期からはBioのチューターの仕事ができるようになりました。今学期は友人関係を強固にすることにより時間とエネルギーを割きました。
早く研究がしたい
Lake Forestではレクタースカラーズプログラムというのがあります。一年生の夏に教授のもとで研究ができるものです。このプログラムではなくてもいいのですが、一年の夏から研究経験が積みたいと思っています。できれば精神薬理学または神経科学系でやりたいです。同時に日本でも自分の興味に沿った研究できる場所がないか2月ごろにメールを送り始めようと思います。
来学期の授業
Neuro128(Neuroscienceのイントロの授業)
Neuro375(Neuroethics)
Math110(微積、必修)
Psy210(発達心理学)またはPsy221 Stats and research method(Neuro majorの必修
Neuro128では脳のアナトミーについて知識を得、パーキンソン病やアルツハイマー病などの起こる仕組みについて学びます。
Neuro375ではNeuroenhancementなどの倫理について考えます。
発達神経症、精神疾患は医療の発達によって解決されるべきか。どこまでを治療の対象として、どこまでを社会の問題にするか。などの問いを深めたいです。
Psc210では発達心理学を通して子どもの体験世界についてより理解を深めたいです。このコースはEDUC314 Inclusive learning environment のprerequisiteで、このコースを取りたいがために取るという部分もあります。LakeForestに来てから驚いたこととしては、合理的配慮をする仕組みがしっかりしていて、たくさんの生徒が試験時間延長やその他の合理的配慮を受けていることです。そうやってどのようにインクルーシブな学校を作るかという部分も探究していきたいです。
来学期の目標
自分の学問的な興味を追究する時間を取ること
自分の興味について英語で話せるようにすること
メンタルヘルスをより良くすること
いままでの友達との時間を大切にしながら、新しい友達も作ること。
絵
音楽
Youming by Acchi mello
Count on me by Bruno Mars
Life Story by Prinz
Summertime Sadness by Lana Del Rey
を結構聞いた気がします。