虐待の後遺症

知人女性で、いつもいつも恋をしている人がいる。
恋多き女性とはちょっと違う気がするんだ。
彼女は私に
「家族からかなりひどい性的虐待を受けていた」と言った。
だから高校を出て絶対に家から通えない職に就いた、と。
虐待の内容は聞いていない。こちらから聞くようなことはしない。
彼女が具体的に私に話したいなら聞くが、こちらから傷をほじくりかえすことなどはしない。

私も虐待の被害者だが、性的虐待だけは受けていない。
だから彼女のことがわかるとはいえないのだが・・・

彼女の恋愛を見ていて、ちょっと不自然に思うことがある。
プラトニックな時はもう、大好きでたまらなくて恋焦がれて、って感じ。
そして誘うわけですね。私はどうやって誘うのか知らないけれども。
で、めでたく結ばれます。
すると手のひらを返したように相手のことをボロクソに言う。
そしてさっと別れてしまう。

多分、性がなんなのかわからない頃から虐待を受けていたのだと思う。
そういう時「お前のことが大切だからこういうことをするんだ」などと
バカげたことを言って子どもを傷つける輩もいる。
それが家族に居たら・・・
愛情と虐待が混ざり合ってしまうような気がする。
そして、彼女がターゲットとするのは男ならなんでもいいというわけではない。
・モテる男
・社会的地位が高い男

こういう人達から「選ばれる」→「結ばれる」
そういうことでしか自分を保てないのかもしれない。
ちょっと前から騒ぎになっていた某事務所のグルーミング。

私の場合は虐待をする親という人達は間違っていると思っていた。
自分を守ろうとした。だから逃げた。
愛情と虐待はどう考えても私の中ではつながらない。

だが・・・
幼い頃からの性的虐待は愛情と虐待がつながってしまうのかもしれない。

今も彼女は恋をしている。
お相手はまだ手に入らない（諸事情あり）
身体だけじゃなく、心も自分に向けて欲しいようだ。
自分に相手が惚れる、それが重要なのかもしれない。

本当に虐待というのは恐ろしい。
彼女は決して若くはない。
一度は結婚して子をなしている、だが別れている。
これもモテて仕事ができる男を「手に入れた」
それが重要だったのかも。。

彼女は多分自覚してはいない。
自覚しないままのほうがいいのかも・・・しれない・・・