40代・50代でセカンドキャリア考えるのは早いんじゃないか?の件で意見を訊きに行った
先週は7人の人とお話できました。お一人お一人から教えられたことたくさんあります。自分限りにするのは勿体ないので、差しさわりないところでご紹介します。今回は60代・キャリアアドバイザーとして働く方とのお話です。
相談者への問いかけのパターンはいろいろ
セカンドキャリアの考え方は人それぞれ。自分軸がある人とない人で全然違う。自分軸がある人にはオープンクエスチョンで「セカンドキャリアはどうしたいと思っていますか?」でもう充分。自分軸に沿って勝手にしゃべってくれる。自分軸がない人にはクローズドクエスチョンで「セカンドキャリアは今の会社で働きたい?そうですか?違いますか?」→「お給料は今と同じくらいがいい?そうですか?違いますか?」→「フルタイムで働きたい?そうですか?違いますか?」と工夫するのは大事
相談者のありたい姿を知るのは時間がかかる
ありたい姿がハッキリしている人より、していない人のほうが断然多い。特に会社員として働き続けた40代・50代は、ありたい姿はないという前提で、対話したほうがよい。これは転職経験のあるなしの違いは関係なし。会社という「組織」に属することに重きを置いて20年~30年が過ぎてきたので、組織とは関係なく、ではあなたのありたい姿は何ですか?と質問されて答えられるようになるにはかなり時間がかかると思ったほうがよい。
伸び悩み問題についても意見を訊いてみた
50代前半を中心に多忙感から会社や上司に不満があり、さりとて転職願望はなく、今の会社でこれから先、働き続けたいという意欲もない伸び悩みタイプが40%程度存在するという話しです。
出典はこちら
業界によるが、今、担当している会社は業界全体が急成長して即戦力人材を常時募集中。良さそうにみえるけれど、即戦力採用者は目の前の案件を数多くこなすのがミッションとなっている。数多くこなせばよいので、それぞれの仕事のプロセスで注意することや大事なことといったフレームワークが抜きになっていることがある。かわいそうなのは、振り返ったときに仕事で学べられるはずのことが学べなかったこと。会社の仕事のさせ方にも問題があると感じる
40代・50代の会社員には、時間をかけてセカンドキャリアを考えてもらうのが大事と知りました。年齢的な早いか遅いかとは別に、個人として自立・自律しているかどうかを診る眼力が必要なようです。