私が絵を描けなくなった理由

私は小さい頃から、物心がつく前から絵を描いている
そして、私は人と話すことが苦手だった

なので、ある時までは自分の感情表現は全て絵を描くことに頼っていた。

11歳くらいから、話せるようになるために
小説を読み始め、次第に言葉での表現を覚えていったように思う。
しかしそれでも
他人との雑談は苦手だったため
19歳ごろに思考力や雑談力に関する本を読み学んだ。

言葉で表現をするようになると、
絵はあまり描かなくなった。
というより描けなくなった。
思考力が育つことによって、
想像力は力を弱めてしまったのだ。

それではまずいと思い、
20くらいのころに、ちょっと絵を描き始めた。
その頃である。
たまたま絵を描いているところに、
母親からの電話があった。

電話口で、絵を見せてみろというのでテレビ通話にして見せたところ
「そんな子供が描いたみたいな絵で満足しているのか」と母は言った。

愛のない言葉を吐くことを得意とする母である。
そのとき、心はぽっきり折れて
一切描かなくなった。

その後、無事母と絶縁することができ、
私は新たな夢に向かって日々働いていた。

そんな中また災難は起こる。
職場で問題が生じ、働くことが苦しくなってきた。
私は夢があって、お金を貯める為に働いていたのに、仕事の方が負担が大きくなってしまって
職場に行くことが苦しくなりはじめた。
私は、どうしても自己表現をしなければ
死んでしまうと思ったので
また絵を描き始めた。

絵を描き始めると、私の友人たちは喜んでくれた。
買ってくれる人もいた。
パートナーも、私の絵を認め、サポートしてくれた。
とても嬉しいことだった。
そのおかげで、絵を描くことに前向きになれた。

しかし、今でも
絵を描くと苦しくなる。
破壊衝動が起きそうになるし
どうも自信がもてない。
というよりも、自分で自分を認められないことが主な原因であるとみている。

自分は価値がない。
そんな思い込みは、やはり子ども時代の
親からの扱いの所為だろう。

どうにか、自身を認め、喜んでもらえるような絵を描けるようになりたい。
私はまた絵を描きたい。

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