「反骨心。逆境を跳ね返す力を持った選手。のどから手が出るほどほしい」
セレクションでの評価点を花に問われた福田監督の言葉。
うまくいかないこと
今年に入ってやっとサッカーに向き合って、スタート地点に立った君。
まだまだ周りや相手に敵わないこともたくさんあると思うし、
うまくいかないこともたくさんある。
Bチームに割り振られる
運動会のリレーで抜かされる
ロングキックがうまく飛ばない
やりたいポジション奪われる
チャンスに抜け切れず点を取れない
キーパーの時も形を作れず点を取られる
先制点を取られてそのまま負けてしまう
ここ数か月だけでも、君が悔しい思いをたくさんしていることをパパは知っているよ。
サッカーうまくいかないことだらけ
でも、サッカーをやっている限り、
(本当は人間生きている限り)うまくいかないことの連続だ。
最初からすべてできる人なんかいないのだから
みんな「うまくいかない」からスタートする。
高いレベルでプレーしようとすればするほど、
「うまくいかない」にぶち当たることになる。
試合でだって、相対する相手は君がうまくいかないようプレーしてくるわけだから
君が相手を圧倒する実力を手に入れるまでは
常に「うまくいかない」と付き合っていかなければならない。
たとえ、君が相手を圧倒する実力を手に入れたとしても、
君はすぐに上のカテゴリーに送り出されて、
すぐまた「うまくいかない」にぶち当たる。
うまくいかない…まあいいか
そんな「うまくいかない」にぶち当たったとき、君はどうするだろうか?
一番楽なのは、「まあいいか」と諦めてしまうことだ。
「まあいいか」という気持ちは、疲れているとき、集中できていないとき、自分がどう頑張ってもできそうにない、勝てそうにないと思った時などに陥りやすい。
君が諦めたところで、君の所属するスポーツ少年団は君をクビになんかしない。
「もっと頑張れ」くらいは言われるかもしれないが。
そんな声が気にならなくなったらとっても楽かもしれない。
でも、諦めるということは上達への道を閉ざしてしまうということ。
うまくならないままサッカーを続けて、果たして楽しいだろうか?
うまくいかない…悔しい…けどまあいいか
実際は、うまくいかないとき、「悔しい」と思うのが普通の反応だろう。
おそらく、ほとんどの選手はまずは「悔しい」と思っている。
その「悔しい」と思ったあと、どうしているか思い出してみよう。
その後、「まあいいか」という風になっていないかな?
その「まあいいか」に移るまでの時間は、1分後なのか、1時間後なのか、
1晩寝たらなのか、それぞれ違うのかもしれないが、
「まあいいか」になってしまうのが、これまた大半の選手なんだ。
うまくいかない…悔しいからうまくいくまで頑張る
うまくいかなくて悔しいところまではみんな一緒。
その悔しさを時とともに忘れて「まあいいか」とする選手が大半の中、
悔しさを「なにくそ」と反骨心に変え、うまくいくまで頑張れる選手。
そんな選手は、多くの人が諦めている中、上達し続けられる選手。
何をやらせても成長できる選手だ。
また、どんな試合状況でも勝ち切るまで頑張ることができる「試合を勝たせられる選手」でもある。
ちなみに、ちょっと前までは「悔しい…でもまあいいか」ばっかりだった君も、
最近は、「なにくそ」と反骨心に変え、頑張れるようになってきたことに、君の成長を感じてとてもうれしい。
…だからこそ、もう一歩進んでほしい。
うまくいかない…悔しいからうまくいくまで考えて頑張る
悔しさを頑張りに変えるうえでもう一歩。
熱い反骨心とともに「冷静な思考」も大切だ。
悔しさをストレスのままプレーや練習にぶつけてもうまくいかないからだ。
「うまくいかない」と思ったときに、「悔しい」と感じること自体は大事なこと。
その心は大切にしてほしい。
同時に、「じゃあどうしたらできるようになるか」と冷静に考えて分析したうえで、
悔しい熱い思いを正しい方向に、うまくいくまでぶつけてほしい。
これを繰り返しできることが、上達につながっていく。
君が人一倍「悔しさ」を持ち合わせている子ということは知っている。
そのエネルギーを正しい方向にぶつけられたら、ものすごい成長につながるとパパは信じている。
その成長を近くで見届けさせておくれ。
今日からできる「うまくいくまで考えて頑張る」
福田監督の求める反骨心。
日々の練習にも試合にも、いいサッカー選手になるためには必要な心。
そんな心を持つために
・「悔しさ」から逃げずにしっかり感じよう
・「悔しさ」の原因は、どうしたらうまくいくか考えよう
・「悔しさ」忘れずに、うまくいくまでやり切ろう