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高校入学式の日に、ぜひ!

さあ、晴れて高校生になる15才。みんなが期待と不安に高揚している入学式。それは何も新入生と保護者だけではない。1年生の担任として年度を始める教員にとっても、特別な一日だ。

その入学式当日に行わなければならないことを挙げておきたい。

入学式で担任を紹介され、担任が生徒を先導してHR(教室)に入る。もちろん、新入生に対しては、自己紹介・指導方針など最低限のことを声高らかに伝える。ただ、何よりも大切なのは、保護者に対しての担任メッセージだ。

考えてほしい、保護者が全員揃うのは、3年間で入学式当日のみである。この好機を絶対に逃してはならないのだ。生徒は毎日通学してくるが、保護者は二度と全員揃わない、たとえ卒業式でもだ。ここが大事!

入学式後、保護者は体育館等でPTAの行事、管理職や主任からのガイダンスがあり、その後、教室に誘導される。その際、生徒が残っている場合と保護者のみの場合とがある。

生徒が残っている場合、保護者は全員入室できるのか。いや、入ってもらわなければならない、一部の保護者は廊下から、だなんて、初日からマイナスのイメージを与えることになり、先行きが不安になる。保護者を全員生徒とともに教室内に入れる方法、それは、生徒のデスクを中央に寄せさせ、教室の左右後部にスペースを作らせ、そこに入ってもらうこと。すなわち、生徒をコの字に保護者が囲む状態にすることだ。間違いなく、80名が入る。

で、肝心な保護者に対する初心表明を。内容については、個々の価値観によるので、しっかり考えて表明すべし。このタイミングで付け加えたほうがいいことを2つ。

1、高校生になったのだから、名前で呼んでほしい。○○ちゃん、○○く   ん、じゃなくて。

2、朝は起こさない、自分で起きる習慣をつけさせる。

高校生なったタイミングをしっかり活用すべきだ。確実に大人の階段を上らせるために。教員は、いうまでもなく教育者である。生徒の精神的成長を促すことが最低限の仕事である。

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