見出し画像

人間が騙されるのは強い欲があるとき

むかーーし本で読んでとても納得したんです。

人間が騙されるのは強い欲があるとき

だって。

昔すぎて定かではないのですが

おそらく
『目立たなくても本当に必要とされる人になる小さなコツ』
という書籍だったと思われます。


大学の就職支援室に
貸出用で置いてあったような。

時期的におそらくこれ



富や名声を沢山持っているときに近づいてくる人は
本物かどうか分かりません。

全て失ったときに
手のひら返したように離れていったりする。

全て失っても
それでも側に居てくれる人が本物です。
よね?

そして
本物か偽物か
見極めないといけない。
自分の眼で。自分の力で。

でもそれって
どうやって見極めたら良いんだろう。



昔ひょんなことから
法律の勉強をしていたことがあるんですが

民法96条
瑕疵ある意思表示のところで必ず習うでしょ。

詐欺と脅迫。

法律上このふたつの最大の違いは
取消しを善意の第三者に対抗出来るか否か。

脅迫による意思表示の取消しは
善意の第三者に対抗できますが

詐欺によるそれは対抗出来ませんね。

この理由について
先生はこう説明されました。

詐欺による意思表示をした者には
"騙された"という落ち度がある。

それゆえ
脅迫の場合に比べると
法律による保護が弱いのだと。


なるほど
そう言われると納得です。

騙すほうがもちろんいちばん悪いのですが
「騙される方も悪い」
なんていう言葉もありますものね。

だからやっぱり
騙されないように
相手を見極めなければならないという理屈に結びつくわけです。

先ほどの書籍の著者が述べているのは

強い欲を剥き出しにしていると
見極められないよ。
つけ込まれるよ。
そんな忠告ですね。

人間が騙されるのは強い欲があるとき。

これ
おそらく全ての騙されちゃったエピソードに当てはまる法則じゃないかな。


でね
じゃあその
「欲」ってなんなのか。

お金が欲しい。
いい服を着たい。
いい家に住みたい。
人から好かれたい。


そういう
下世話なもの?下品なもの?


いえいえ
きっとそれだけじゃないと思います。

誰かを喜ばせたい、とか
大切なあの人を助けたい、とか

あるいは
正直でありたい、とか
こんな自分でありたい、とか

それらだってひとつの「欲」。


余命いくばくもない家族の命を助けたいばかりに
藁にもすがる思いで
「なんでも治す魔法の水」を
高額で買わされちゃう

なんてシチュエーションは
まさに典型です。


好きな人の前では正直な自分でありたい
なんてのも
結局はただの欲だ

という趣旨のフレーズを
何かの小説で読んだことも。
(おそらくよしもとばななさん)


だからね
「欲」ってそんなに悪いものでもないんじゃないのかな〜なんて思うんです。

だいたい
無欲でいたい!
とするその姿勢すら欲だってことになっちゃいますからね、その理論でいくと。
(もうこうなると哲学)



では

お金が欲しい
良い家に住みたい

が下世話な欲で

誰かを喜ばせたい
大事な人を助けたい

は高尚な欲?????

いいえ
そんなことないと私は思う。

どちらも世俗的な欲だと思います。
どれもとても人間らしく自然な欲だと思います。


欲張りさんはなんだか浅ましいし
騙されちゃうのも悲しいから
自制することは必要だと思います。

けれども
欲の全てを否定するのは苦しいし
きっと不可能です。


欲望にコントロールされるのではなくて
欲望をコントロールできる様になりたいですね。
(そんなことを言った哲学者もいたような)

多くの欲に支配されてると
悪い奴らに足元見られちゃう。

ほどほどに
冷静に
優しく
欲と向き合えたら良いですね☺️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?