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who太郎
2023年4月10日 21:44
二月も後半に差し掛かったある日の夕暮れ、行き交う人々が各々の家に向かうために電車に乗り込む大きな流れを避けながら逆走する男が1人いる。そう、私だ。ガラガラの車内から抜け出し、目の前の帰宅ラッシュの波に若干躊躇しつつも、その足取りは衰えない。彼の心はただひとつの好奇心に従って歩を進めていく。事の発端は某マッチングアプリで出会った女性との会話である。大学のテストが終わって暇を持て余していた