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【必見】教員採用試験「合格につなげる願書」の書き方
【必見】教員採用試験「合格につなげる願書」の書き方
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2024年12月30日 19:16
教員採用試験の願書を書く際、多くの方が「何を、どのように書けばよいのか?」と悩むのではないでしょうか。
本稿では、そんな皆様のお役に立てるように「教員採用試験に合格につなげる願書の書き方」を解説します。
※ 各自治体ごとに願書の様式は異なりますから、自己アピールシートなどにも共通して使える「教員を志望する理由」を中心に解説します。
願書は「面接」の基礎資料
S :先生、教採願書を書くときに大切なことは何ですか?
T :「本音」を書くことです!
S :「本音」ですか?
T :はい、そうです。
教員採用試験は、学力だけを問う試験ではなく、教員としての資質や人間性を総合的に評価するものです。最近では「人物重視」の傾向が一段と強まり、特に面接が合否の鍵を握ると言えます。
願書は、この面接試験の基礎資料として使われます。
つまり、面接官は願書に記載された内容をもとに質問を組み立て、受験者の教育に対する考え方や熱意を掘り下げていきます。
そのため、願書には単なる形式的な記述ではなく、自分の本音や人間性が伝わる内容を盛り込むことが願書を記載するから上でのポイントとなります。
「自分の言葉で」本音を伝える
S :先生、もう少し、具体的にアドバイスしていただけますか?
T :はい! つまり、「自分の言葉で」本音を書くことが大切です。
願書を書く際には、「自分の言葉で」表現することが大切です。最近では、AIツールを使って瞬時に志望動機を作成することも可能です。
ただ、AIツールでは人間的な魅力を十分に伝えるのは難しいでしょう。(←プロンプトの工夫でできるかも・・)
一方で「自分の言葉で」本音を込めた文章には、試験官の心を惹きつける力があります。
具体的には、「なぜ教員を志望したのか」「どんな教員を目指しているのか」を、自分自身のエピソードを交えながら書くことで説得力が高まります。
「良い願書のイメージ」をつかむ
T :今まで先輩が書いたものを、文例としてTeamsにアップしておくので、参考にしてください。
S :有難うございます!
願書作成に取り組む際、先輩たちが作成した優れた願書を参考にするとイメージが湧きやすくなります。
大学やゼミなどで共有されている文例や資料を活用し、自分の書きたい内容に生かしてみましょう。ただし、あくまで参考にとどめ、自分らしさを失わないことが大切です。
以下、幾つか例文を掲載します。
参考にしてください、
私が教師を目指すきっかけは、教師である両親の姿を見て、教員という仕事に魅力を感じたからです。実際に教育実習やボランティア活動を通して児童と関わる中で、児童との信頼関係を築いていく過程や児童の素直な反応が授業改善、教材研究の成果につながり、共によりよい方向へと発展していけることに達成感とやりがいを感じました。このことから、児童理解や指導法を学び続け、共感的で互いに向上していける学級経営をしたいと思い教員を希望しました。
私は教員という職業に対して魅力とやりがいを感じています。大学や教育実習で授業づくりの大切さを学びました。授業を通して、子どもたちの知的好奇心を高め自ら学ぶ心を育てることが必要だと考えています。一方で、教育実習では、授業はもちろんのこと教員は多忙であり、責任も極めて重いと学びました。だからこそ私は、教員としての仕事に使命感を感じ、学んできたことを生かしたいと思い教員を志望します。
私が教員を志望する理由は、教員が児童の成長にかかわる責任のある仕事だと考えたからです。現在私は、小学校で学習支援員のボランティアをしています。その授業では、疑問を調べたり試したりして、仲間と話し合いながら解決しようとする児童の姿が生き生きとしていました。その経験から児童同士が学び合い、意欲的に取り組み、それが深い学びへとつながるような授業をしたいと考えています。そのため、児童一人一人をきちんと理解し、授業方法を工夫したり、研究会に積極的に参加したりして学び続ける教員になるよう努力します。
「面接試験を意識して」願書を見直す
T :下書きが出来たら、校正するので送ってください。
S :有難うございます!
出来上がった願書を、当然誤字脱字などを含めて校正します。
この時、私が一番意識するのは面接です。具体的には、学生が書いた文章をもとに、面接官がどのような質問をするかを予想し、それを学生に伝えます。
例えば、次のような願書があります。
私は、児童生徒がこれからの社会で自立して生きていくために、知識だけでなく、自ら考え行動する「生きる力」を育てることが重要だと考えています。教師として、子どもたちがその力を身につけられる環境を提供し・・
この願書からは、面接官の次のような質問を予想し学生に伝えます。
・「なぜ、生きる力を育てることが重要だと考えますか?」
・「どのように生きる力を育てるのか、具体的にお話しください。」
学生は私の予想をもとに、「生きる力」という表現を、もっと簡単な言葉に置き換えたり、アピールの材料としたりするなど面接を意識することで合格につながる願書へと仕上げていきます。
このように、願書を仕上げたら、必ず他者に校正を依頼しましょう。誤字脱字だけでなく、面接官がどのような質問をするかを意識したアドバイスを受けることで、より良い内容にブラッシュアップできます。
まとめ
教員採用試験の願書は、受験者の人間性や資質をアピールするための重要な書類です。
願書の内容は面接の基礎となり、その出来次第で評価が大きく変わることがあります。作成する際は、自分の言葉で誠実に書き、具体的なエピソードを盛り込むことで、教員としての志望動機を明確に伝えることが大切です。
願書を堤出したら、次は「面接対策」です。
こちらの記事を参考にしてください。
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