教員採用試験【面接対策】定番質問35選と回答例!
こうした不安を抱えている方は少なくないと思います。そこで、皆さんの不安を少しでも軽減できるよう、面接でよく聞かれる「定番質問」と、その質問に対する具体的な「回答例」をご紹介します。
これから面接準備を始めようとしている方だけでなく、すでにある程度準備を進めている方にとっても、きっと役立つ内容です。
ぜひ、ご活用ください!
Icebreak
Q. 昨夜は、よく眠れたか?
Q. 緊張しているか?
Q. 会場まで、どのような交通手段で来たか?
Q. 道は混んでいなかったか?
これらの質問は、面接の導入段階でリラックスした雰囲気を作り出すと同時に、応募者の素の状態を観察するために行われます。
簡潔に、笑顔で答えることができるように回答を準備しておきましょう。
基本質問
Q. 教師を志した理由は?
願書の志望動機から聞かれる定番質問です。例にある様にあまり硬くならずに、自分がなぜ先生になりたいのかを、自分の言葉で率直に回答すると良いと思います。
Q. あなたの理想の教師像は?
この質問も、定番中の定番ですね!一人一人の子どもに寄り添う教師になりたいと願う方は、このような回答になるのではないでしょうか。具体例を入れると説得力が高まります!
Q. なぜ、本自治体を受験したのか?
地元の自治体に就職したいと考えている受験生が多いのではないでしょうか。「本自治体の教育理念に共感して・・」といった回答も良いと思いますが、この例のように「私が生まれ育った土地なので!」という素直な動機も説得力のある回答となります。
Q. 教育実習で、学んだことは?
教育実習では、面接官から様々な質問をされることがあります。どんな質問にも対応できるよう、以下を参考に準備しておきましょう。
・学んだこと
・頑張ったこと
・苦労したこと
・楽しかったこと
・印象に残ったこと
・ストレスを感じたこと 等
Q. ボランティアを通じて何を学んだか?また、その経験を教育にどのように活かす?
願書に記載したボランティア活動や資格、特技、部活動の経験を「教育にどのように活かせるか」を問われることがよくあります。また、「自分の性格や長所を教育にどのように活かすか」についても考えておきましょう。
Q. 現在の健康状態は?
健康管理に対する具体的な取り組みを挙げることで、面接官に好印象を与えることができますね。
Q. ストレスにどう対処する?
病気(うつ系)でお休みする先生の数が多いことから、面接官は「保護者からのクレームに耐えられるか?」などの観点からストレスの対処法などについて聞いてきます。「上司や先輩にキツく叱られたら、どうするか?」など関連質問にも対応できるようにしておきましょう。
Q. 周りからどのような人だと言われる?
具体的なエピソードを交えて話すと、説得力が増しますね!
Q. 教員の働き方改革について、どう考える?
教員の働き方改革について、自分なりの考えをまとめておきます。また「あなたは、具体的に何ができると考えるか?」の質問に「私は、これらの改革を積極的に取り入れながら、特にICTを活用して事務作業の効率化に取り組んでいきたいと考えています。」など、自分ができることも考えておきましょう。
Q. 教員の不祥事を、どう考える?
回答にあるように、教育公務員の仕事は、児童生徒や保護者との信頼関係の上に成り立っています。不祥事によって「⚪︎⚪︎先生、あんなことするなんて・・」と思われてしまっては、その信頼は一瞬で失われてしまいます。
Q. 教員の不祥事は、どうしたら無くなる?
教育界では、マスコミなどで報道されている以外でも、不祥事が多い状況です。失敗して学ぶのが人間ですが、不祥事は地方公務員法など法律に抵触します。 取り返しのつかない失敗する前に、自分を律して欲しいのですが・・
Q. 教育関係の法律で知っていることは?
法規関係では、地方公務員法の職務上及び身分上の義務を回答できるように準備しておきましょう。
「学級経営・学習指導」関連質問
Q. 児童生徒の「学力の向上」に、どのように努める?
「学力」の定義は、教育基本法第30条に明記されています。
ですから、この質問には「主体的・対話的で深い学び」をどのように実現するのかという視点が大切です。できるだけ分かりやすい表現で回答できるようにしておきましょう。
Q. 「主体的・対話的で深い学び」を、どのように実現する?
直接「主体的・対話的で深い学び」 について聞かれた時は、主体性を高めたり協働学習を組織したりするなど「具体的な授業改善の手立て」を加えて回答することが大切です。
Q. 「個別最適な学び」を、どのように実現する?
「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)」が登場してから、一気に脚光を浴びがのが「個別最適な学び」です。回答には、タブレット端末の活用、少人数指導、探究学習など、具体的な実践方法を提示することが大切です!
Q. ICTをどのように授業に活用する?
ICTの活用例については、「教育の情報化の手引き【捕追版】」(令和2年 文部科学省)などを参考に、授業において活用してみたいことをしっかりイメージしておきたい。
Q. 『特別の教科 道徳』を、どのように実践する?
「特別の教科 道徳」は、豊かな心を育むための重要な教科です。いじめ対応などの質問に対しては、具体的にどのような道徳の授業を目指すのかを答えられるように準備しておくことが必要です。具体的な回答を交えることで、面接官を納得させることができます。
「生徒指導」関連質問
Q. 決まりを守れない児童(生徒)を、どのように指導をする?
生徒指導提要では、「深い児童生徒理解」を生徒指導の基盤として位置付けています。この方針に基づき、まずは「なぜ、そのような行動をしているのか?」といった児童生徒の内面理解から始めることが重要です。
Q. いじめの未然防止に、どう取り組む?
いじめ防止には、児童生徒一人一人に寄り添う姿勢を大切にコミュニケーションを絶やさないことが大切です。また、児童生徒相互に「認め合い、支え合う」学級づくりなども回答として考えられます。
Q. クラスでいじめがあった場合、どのように対応する?
いじめ発覚時の場面指導です。いじめは、非常に難しい学校課題の一つであり、適切な対応が取れな場合、学校や担任がニュースで取り上げられることもあります。担任が一人で判断や行動をすることがないよう、注意しましょう。
1. 被害者の「安全確保」と正確な「状況把握」
2. 同時に、組織としての対応
3. 必要に応じて、スクールカウンセラーなどの支援を利用
Q. 「誰にも言わないで」と、お願いされた?
いじめ事案に限らず、教育相談を行う中で「誰にも言わないで」などと言われる事は想定されます。 「知られたくない」という子供の気持ちに寄り添って話を聞いた上で、他の教職員の協力が問題解決に不可欠であることを説明し、理解してもらう必要があります。
Q. 不登校未然防止に、どう取り組む?
「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」では、 「魅力ある より良い学校づくり 」「いじめ、暴力行為と問題行動を許さない学校作り」 窓を開けています。 そのまま、学校を学級に置き換えることができますね。
Q. 学級の子どもが不登校になった場合、どのように対応する?
不登校指導では、解決の方向を単に学校に通うことだけに限定してはいけません。フリースクールや不登校特例校、 ICTを活用した学習支援など、社会的自立に向けた多様な対策を講じることが重要です。
1. 不登校になった要因の把握
2. 管理職やカウンセラーなどとの連携
3. 学習面や心理面のサポート
Q. 不登校の児童生徒への学習支援をどうする?
不登校の児童生徒への対応は、いじめと同様に組織的かつ計画的に進める必要があります。まずは、不登校の原因を把握した上で、その原因に応じた学習環境の整備を重視します。これにより、登校再開を目指しながら、将来の社会参加に向けた適切な支援を行います。
Q. 特別な支援が必要な児童(生徒)に、どのように対応する ?
特別な支援が必要な児童(生徒)への対応には、情報収集、組織的な支援体制の構築、そして指導記録の作成が不可欠です。これらの手順を踏まえ、適切な支援を行っていきます。これらを、回答例のようにまとめてお話しできるようにしておきましょう。
1. 情報収集(つまずきや行動の特徴、関わり方など)
2. 組織としての支援体制の構築
3. 指導記録(関わり内容、変容など)
その他
Q. 苦手なタイプは?そのような人とどう関わっていく?
誰にでも苦手なタイプの人はいますが、教育においては、円滑なコミュニケーションが大切ですね!
Q. 相手と意見が対立した場合、どう対処する?
このような質問にも、やはり冷静なコミュニケーションが大切になります。
Q. 保護者の中から「新採用の担任だから不安だ」という声が聞こえてきたら、どのように対処する ?
児童生徒との会話などから、聞こえてくる内容です。新採用の先生に対して、保護者が不安になるのは致し方ないことですね。この様な状況には、日常の授業を楽しく分かる授業になるように努力したり、児童生徒一人一人のよさを引き出したりすることを通じて、児童生徒との信頼関係を築くことが大切です。
Q. 保護者から直接クレームがきた場合、どう対応する ?
保護者からクレームは避けたいものですが、質問への回答はしっかりと対応方法をあ考えておきましょう。
以下が、対応のポイントです。
・保護者の話は、「傾聴」による受け止め
・回答は、事実確認後に
・報告、連絡、相談で、組織的対応を
Q. 最近、気になるニュースはありますか?
最近気になる ニュースのことを質問されたら、できれば教育に関わるニュースをお話しすると良いと思います。 そのためにも、日頃から教育関連のニュースにアンテナを張っておくことが大切です。
Q. 最後に一言
感謝の気持ちと、教師としての意欲や熱意を端的に回答しましょう。短くても、相手に誠実な印象を与えることが大切です。
おわりに
本稿では、教員採用試験の面接における「定番質問とその解答例」を紹介しました。
今までの面接指導の中で「これは良いな😄」と思える学生の回答を思い出しながらまとめてみました。
皆さんが考えている回答の質を向上させる一助となれば幸いです。
頑張ってください!
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