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【教員採用試験】合格への道しるべ**効率的な学習法**で合格を目指そう〜

「勉強はどれくらい前から始めればいい?」
「範囲が広すぎて、どこから始めればいいか分からない・・」

そんな悩みをお持ちの未来の先生方のお力になりたいと思い、この記事を執筆しました。

試験の準備には不安がつきものですが、見通しが立てば、試験への不安も軽減されます。効率よく学習を進めて、目標達成を目指しましょう!


1. 早めのスタートが合格のカギ

教員採用試験は、教養試験(教職教養・一般教養)、専門科目、面接試験、論文試験など多岐にわたることから、早めに学習を開始することが大切です。
理想的には試験の1年前(5〜6月)から準備を進めるのが望ましいですが、遅くとも半年以上の学習期間を確保しましょう。

2. 自治体ごとの試験制度を把握することが重要

自治体ごとに試験制度や内容は異なり、志望する自治体の試験制度を把握することが合格への第一歩です。例えば、大学3年生が受験可能な「前倒し試験」を実施ている都道府県では、通常より早く試験準備を進める必要があります。

各自治体の試験内容や出題傾向を確認し、試験のスケジュールや受験資格を事前に把握しておきましょう。

3.配点を考慮した戦略的な勉強法

全ての科目を満遍なく学習するよりも、重点的な対策が重要です。特に、試験の配点を考慮して専門科目に力を入れることをお勧めします。

例えば、本学の学生が受験する自治体では、一般教養が10問10点、教職教養が30問30点、専門科目が50問100点という配点です。つまり、専門科目が合否に大きく影響します。

教職教養も基本的な専門知識を問われるため、学習するだけ点数が伸びます。出題頻度から考えると、教育原理>教育法規>教育心理>教育史の順に学習すると良いでしょう。

一方、一般教養は配点に対して学習時間のコストパフォーマンスが低いため、無理のない範囲で学習することが効果的です。

各自治体で配点や試験の特徴に違いはありますが、基本的な傾向は同じです。配点を把握し、優先順位をつけて学習することで、効率的に合格を目指しましょう。

 専門科目>教職教養>一般教養

4. 合格を引き寄せる演習問題の取組方

教員採用試験の攻略法は、**学習(input)したら「演習問題に何度も取り組む(output)**ことが基本です。

大切なのは、この「output」を何度も繰り返すことです。問題を繰り返し解くことで、脳は「これは大事だ」と認識し、それが長期的な記憶にしっかりと定着します。つまり、エビングハウスの忘却曲線を「output」で乗り越えることができるんです。

学習の進め方として、最初は参考書などで知識を覚える必要がありますが、学習が進むにつれて演習問題に取り組む時間を増やしていきます。特に後半では、ほとんどの時間を問題を解くことに充てるようにします。

試験本番も「output」の場ですから、この方法を実践すれば、問題を見ただけで自然に解答が浮かんでくるようになるはずです。

この動画では、東大卒のお医者さんが「output」の大切さをとっても上手に表現しています。(9分以降)

5. 参考書や問題集の選び方

参考書や問題集の選定は重要です。信頼できる参考書を1冊決め、それを基本にして学習を進め、あとは問題集や過去問で理解を深めていくのがおすすめです。

自分に合った参考書を選ぶ

これは、本学の教員採用試験対策講座で使用しているテキストの一部です。

教員採用試験では、文章の空欄に適切な言葉を選ぶ問題や、文章の内容が正しいかどうかを判断する問題が多く出ます。ですから、テキストは理解しやすく、試験に出る重要なキーワードをしっかり学べるように工夫しています。

参考書には内容を詳細に記載しているものや短期間で取り組めるものなど様々なものがあります。

大切なのは、自分に合ったレイアウトや構成の参考書を選ぶことです。厚すぎて内容が多すぎる参考書は負担になることもあるため、扱いやすさも考慮しましょう。

問題集は、間違いがなくなるまで繰り返す

問題集は、間違いがなくなるまで繰り返すことが大切です。まず、自分に合った問題集を選びましょう。たとえば、問題を解くときは、間違えた問題をチェックして、最後まで進んだらまた最初から間違った問題に戻ります。これを何度も繰り返して間違いをなくしてから、次の分野に進むといいでしょう。

この「間違い潰し」の手法は、学習効率を10倍高めるくらいの威力?があります!

ちなみに、数年前から出版されている「全国版の過去問題集」は、私も購入して参考にしています。

試験直前の1ヶ月間前に総仕上げとして取り組む問題集としては最適だと思います。これを活用することで、かなり得点能力の向上が図られます!
勿論、これ自体を基本に取り組む問題集として選定しても良いと思います。

過去問から出題傾向を分析する

過去問が掲載されている問題集を活用すると、自治体ごとのよく出る問題やあまり出ない問題がわかります。これにより、受験する自治体の出題傾向を把握し、得点しやすい分野や問題に集中して対策が立てられます。

例えば、以下は教育史の過去問を分析した結果です。

2024以降「文部科学省提供問題」に移行

この分析から、西洋教育史では、「著名な教育者がよく出題される」「近年出題された以外の人物に重点を置いて勉強する」「その人物と著書や名言をセットで覚える」といった対策を立てます。

これは、対策講座で使用している西洋教育史攻略プリントです。人物ごとに関連する著書や業績、名言を調べて記載していきますが、学生が受験する自治体で、近年出題されていない著名な人物を上位に学習できるように工夫しています。
プリント内の「出年」というのは、出題された年度という意味です。ここを見るとプリントの工夫点が理解できるかと思います。

一方、日本教育史は「5年に一度程度しか出題されないため、優先的に学習する必要は低い」「学習範囲は主に明治時代の学制に焦点を当てれば十分」といった対策につなげます。

この様に、過去問分析は非常に有効な攻略法です。

個人では、ここまでする必要はないと思いますが、最低過去3年程度は出題傾向を分析することをお勧めします!

6. 合格のためのモチベーション維持法

教員採用試験は長期間の勉強を必要とするため、モチベーションを保つことが合格への重要な要素です。

そのためには、仲間との情報交換もモチベーション維持には大きな助けとなります。同じ目標を持つ仲間と進捗や学習方法について話し合い、励まし合うことで、目標に向かう意欲が高まります。

また、勉強を続ける中で感じる疲れやストレスを解消するためには、自己管理が重要です。適度な休息やストレス解消法を取り入れることで、心身のバランスを保ち、長期間にわたる勉強に耐えられる体制を整えましょう。

まとめ

教員採用試験に合格するためには、早めのスタートと戦略的な学習が鍵です。配点に基づいた効率的な学習法を取り入れ、アウトプットを繰り返して知識を定着させましょう。

自分に合った参考書や問題集を選び、モチベーションを保ちながら計画的に勉強を進めることが、合格への最短ルートです。

焦らず、着実に準備を進めて、教員採用試験合格を目指しましょう!


本稿の実践編です。
私も学生も一番苦労する「教育法規」の実践的・効果的な攻略法を考えてみました。
ぜひ、参考にしてください!


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