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アルファポリスで、小説を書いてます。(14話)

   第14話    悪魔の降臨

    とある南第三地区ー。この街の中心部に巨大なショッピングモールが建設された。地上550メートルを誇るこの建物は、歴史的な建造物が無造作に置かれており、あらゆる技巧を凝らしている。今や、この街のシンボルとなっている。

そんな中、2階の通路にぽっかり黒い穴が空いた。その穴は徐々に大きくなり、次第に黒い渦を形成していった。人々は悲鳴を上げて逃げるも、何か強力な磁石の様な物に引っ張られる可かのように次々と渦の中に飲み込まれ、そして、消失していった。


「こんにちは。皆さん。」


ダークネスは、両手にスカートを摘むと律儀にお辞儀をする。見た目は、15か16位の少女であろうか?中世の貴族を彷彿とさせる気品のあるゴスロリファッションに、リボンのついたツインテールをしている。そしてまた再び黒い渦が出現し、もう一人のダークネスが現れた。その瞬間、人々は立て続けに髑髏となり灰とかした。

「あら、おじ様。ごきげんよう。」

少女は仲間のダークネスに再び同じ体勢でお辞儀をした。

「久しぶりだな。シャーリー。」

「3年ぶりかしら。懐かしいですわ。あと、ここは制圧しましたわ。」

少女は冷淡に微笑みながら話す。

「相変わらずだな。お前は、我が同胞の中でも、なかなか有名だぞよ。強欲だとな。」

ダークネスは、初老の男の姿をしている。シルクハットにトレンチコート、丸ぶちめがねを眼鏡をかけていた。彼は、上機嫌にパイプを吸っている。

「あら、おじ様。だってそうしないとやっていけませんわ。それに、おじ様だって、それは同じ事ですわ。おじ様の手腕は中々有名ですわよ。」

「ほほう。こやつめ。ワシはビジネスでやっておるのだよ。子供の欲望と同じにしないでおくれよ。」

「まあ、おじ様ったら、呆れるわね。結局、同じではありませんの?」


「こ、この化け物め。」

遥か後方からひとりの男が震えながらライフルを構えている。そして男は引き金を引いた。そして連射の雨を浴びせた。しかし、二人は全身に弾を浴びつつ、視線をこっちに向けたまま、びくりともしない。

「ほほう。こやつは、随分タフであるぞ。」

初老の男は物珍しそうに若い男を眺めている。若い男はむき出しにして、じっと初老の男を見ていた。

「これはレア者ですわよ。おじ様。」

シャーリーは、面白そうに青年を見つめている。

「だから、このままにしておくには惜しい人材だよ。」

初老の男は髭を引っ張りながら煙りを吐き出す。

「貴殿に新たな力を授けよう。」

初老の男は、ゆっくり青年に近づいた。青年は後ずさりしようにも、身体が岩のように重くなり、動くことが出来ない。そして、初老の男は全身に黒灰色の羽の様なものがみるみる生えていった。そして、巨大な鳥の様な姿に変貌した。そして、彼は片方の翼を青年の頭に当てた。黒い渦が眼前に迫っていく。

「うわああああああ!」

若い男は悲鳴を上げながら、そのまま黒い渦に飲み込まれた。

続き…ヒロインは仲間と共に、暴食のダークネスが出没するアジトに向かうが…

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