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某重度障がい者施設の悲惨な現実について、思ったこと。
昨日、Eテレ見ていたら、人開いた口が閉じなくなってしまった番組があった。
それは、某重度障がい者施設の現状を取り扱った番組だ。
とある施設では、突然、脱走するとのことで、一定の時間、部屋に閉じ込め管理するとのことで、立ち入り調査が入った。
そこでは、パニック起こし奇声を発し走り回る人、ギャーギャー泣き叫ぶ人、パンパン手を叩く、自傷行為、爪をかじる、子供を見た。
また、別の施設では、職員は皆温厚そうだが、利用者に問題があった。
無表情で、うんとしか言わない青年、
パニック奇声を発し走り回る人、無言で従うだけの人、外見の割に随分幼い初老の男性、
彼らは、障がいが深刻だから、彼らは自分達の置かれた現状もよく知らないことだろう。
見ていて、鬱になりそうになった。
最後は、彼らの障害特性に合わせた仕事を指導していたシーンがあり、そこでもパニック起こし過呼吸で倒れた子がいた。
医師が、その子に優しくなだめて諭していた。
彼ら利用者だって、好きで脳に重い障害と二次障害を併発した訳ではない。
だが、彼らはどうしても差別や偏見を持たれてしまうし、社会で居場所は限られてる。
私も、どこかに彼ら重度障がい者に対して少なからず差別意識はあるかも知れない。
気持ち悪い、変な人だ、近寄りたくはない、近づきたくはないなどと、思っていたかも知れない。
現に、番組見ていて、私はそこで働きたくはないと思ってしまった。
差別や偏見はいけないと思っていても、自分にも少なからずあるのだ。
そこのし設で働いている人達は、ホントに尊敬する。
利用者に対して、嫌な顔せず高圧的でもなく、子供扱いもしない。社会人の大人として諭すところは諭し、対等に丁寧に寄り添って接していた。
彼らは、かなりの人格者だ。
この番組は、衝撃的だった。
自分は、「中途半端に知能があるから~」と、書いていた時があるが、知能があるということは、自己分析し自分の置かれた状況を把握し発信することができるということなのだ。
そして、自分がどう思われてるのか考え理性で抑える、先のことを見通すことができるということなのだ。
しかし、利用者は職員のサポートがないと自力ではそれが難しい。
彼らの未来は、これから茨の道かもしれない。
彼らのほうが、私なんかよりずっと大変なのだ。
ギフテッド、ダイバーシティやインクルージョン、インクルーシブ、SDGS等ばかりに目を向けているハイスペなキラキラ側のインフルエンサー達が全く知らない、未知なる世界がそこにある。