稽留流産の記録【02】
紹介状を握りしめて、次の病院へ向かうバスへ乗りました。
バスは産科のある大きな病院の前や、小学校の近くなどを通るため、
途中の停車駅でベビーカーに赤ちゃんを乗せたお母さんや
小さい子どもたちが大勢乗ってきました。
なんだかずっと夢のようでした。
ほんの数十分前まで、私はあのひとたちに、
未来の自分を重ねていたでしょうから
病院へついて、受付に紹介状と健康保険証を出しました。
受付の方に
「はじめてですか?」
「今日は何の来院ですか?」
と聞かれ、
「他院で稽留流産と診断され