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「自己正当化という病(片田珠美)」祥伝社

 私の経験から、IIYY Projectの2人に一読をおすすめする。
 私は過去に一度、とても悲しい出来事があり「自己正当化」で乗り越えようとした。周りの人が全て敵に見えたし、悪態をつくことを自分に許した。ただ、そんな自分を客観視はしていたので、しばらくするといつもの自分に戻ることはできた。危なかった。

 この本で紹介されている内容のうち、特にIIYY Project事案と共通していると思ったのは「第4章 安倍晋三元首相銃撃事件」だ。藤井風を矛先にすることはまさに「置き換え」ではないか。

【置き換え】
もともと怒りや恨みを抱いていた対象への接近や攻撃が難しい場合、その矛先を方向転換して別の対象に向けること。

 「自己正当化」をエネルギー源としていないか。
 「置き換え」によって、対象とするべきではない人々を困らせていないか。

 考えてみてほしい。

『自己正当化という病(片田珠美)』

社会にはびこる病、その原因と処方箋

うまくいかないことがあるたびに「私は悪くない」と主張し、
他人や環境のせいにする。
やがて、周囲から白い目で見られるようになり、
自分を取り巻く状況が次第に悪化していく……。
このような「自己正当化という病」が蔓延している。

精神科医として長年臨床に携わってきた著者が
「自分が悪いとは思わない人」の思考回路と精神構造を分析。

豊富な具体例を紹介しながら、根底に潜む強い自己愛、
彼らを生み出してしまった社会的な背景を解剖する。

この「病」の深刻さに読者の方が一刻も早く気づき、わが身を守れるように――。

◆目次
はじめに
第1章 自分が悪いとは思わない人
第2章 なぜ自分が悪いとは思わないのか
第3章 強い自己愛
第4章 安倍晋三元首相銃撃事件
第5章 社会的背景
第6章 自分が悪いとは思わない人を変えるのは困難
終 章 対処法
おわりに