同居でのメリットデメリット

いよいよ明日、引っ越しする。
色々あったがやっと解放される。
あー1日が長い日が多かった。
最後の最後に兄は続けて仕事を休んで一緒に過ごそうとするし、せっかく平日に引っ越し日を選んだのにその日も休むと言う。めんどくさい限りだ。仕舞いには私の写真を携帯に送ってほしいとか言ってる。こんなに世話になっておいて何だが、そう言うところが気持ち悪い。それでも可哀想かと思い、自撮りして送る。
寂しいと言いながら私に投資はしない。今も少ない食費から根こそぎ払わせようと、コーラや麦茶、氷を買い溜めしておいてほしいと言う。もうお金は尽きて私のお金を使っている。休みも多いのでその度に朝食にパンを食べるのでちびちびと買っている。パン焼き器はもうしまってしまったから買ってくるしかない。なのでまとめ買いはしないことにした。
引っ越し先に行けばまた細かい出費があるし、調味料や何やら一から買い直さないとならない。兄が使わないものは持って行くが最低必需品は新たに買わなければならない。お醤油などの調味料や洗剤、サランラップやアルミホイル、ゴミ袋など結構ある。兄の家で使う費用は最低限にしたいのにそれは知らん顔される。それでいて私が出て行くのが寂しいと言うのは自分のことしか考えてないから。
お互いに自分が大切だからしょうがない。頭にきたのは先日、荷物が届いてその中身が小顔にする磁気マスクみたいなの買ってた。電流が流れるやつ。高そうなのを買ってあんまり効かないなーと、放置している。そんなもの買うなら妹に投資しろ！お金は持っている兄だが、気が利かないのと、私が使うお金は無駄遣いにしか見えないのだろう。もう頼りにはしないけど兄の為に自分のお金は使いたくない。それでなくても次の給料が出るまで足りないかもと不安になっているのに。
人間とは自分の欲の為に人を嫌いになるのは簡単だ。一緒に暮らしていて何が嫌だったかと言うと、まず、お金に不自由したこと。そして清潔の観点が違ったこと。私に依存して子供のように振る舞っていたこと。外との交流を嫌っていたこと。何より人として私の嫌いな女々しくて頭も悪いタイプだったこと。40年以上離れて暮らしていて育った環境に違いはあるが血の繋がりはあるから家族なんだろうと思ったけど違いがありすぎて受け入れられない。
兄にそんなこと言ったらショックで2度と立ち直れないだろう。優しいけど、口だけなのもわかる。人に対して冷酷なことを口走る。従業員や元の奥さんや彼女、世間一般の人に対しても自分の思いを受け入れない人は兄にとって悪なのだ。
そして私も自分を大切にしたいから自分に辛いと思わせるものは悪。一緒に暮らせる訳はなかったのだ。
でもお互い、メリットもあった。
兄は3日に1度しか入らなかったシャワーに毎日入るようになり、醜い身なりを整えようとダイエットしてコーラやお惣菜お菓子やアイスを減らして市販の水や、体に良いものも食べるようになったおかげでアトピーのように肌が黒ずみ膿んでいた足がかなりキレイになってきた。そして簡単な自炊はしようと新しいフライパンを買った。
私はお金がなくても我慢したり節約することができるようになったし、少し痩せて理想体重になった。
それだけでもこの5ヶ月は無駄ではなかったのだ。私はアルバイト程度で生活させてもらい、母が亡くなった悲しみを振り返る時間もなかったように思う。
そう考えると兄に感謝している。一緒に暮らすことはもう絶対ないけど、嫌いだと思いながらも40年別々に生きてきたお互いの成長を知ることが出来た。兄は自由に生きてきた分まともな教育を受けて来なかったので常識や簡単な言葉の意味も知らない。自分のことだけ考えて生活してきたから人の思いを汲み取ることも下手なのだ。私に非がないとは思ってないけど兄の独りよがりでうまくいかないのは相手の悪と言う考えは変わらないだろう。彼女は出来てもうまくいかないのかもしれない。
私が正義だなんて思ってない。
兄の思いは本当は分かっている。私に側にいて自分の世話をしてほしいのだ。母親がいなかった分甘えたいのだろう。だから俺はお子ちゃまだからとニコニコしながら55歳のおじさんは甘えて言うのだ。虫酸が走る。
反対に私は人に甘えられるのが大嫌いで自分の事は自分でやれと突き放すタイプ。そして人を利用する習性があるのでそれを悪とは思ってないのは私の悪。
女1人で母と娘を養い生きる為にそうしてきたから知恵だと思っている。そして大半は利用した相手にも愛され惜しまれて離れて行くパターンだ。私はズルく賢く生きている。そしてポジティブ思考のせいかかなり、運が良い。ドン底に落ちることはなかった。いつも誰かが手を差し伸べてくれて難を逃れたり上手く世渡りしてきた。ドン底に落ちない代わりに上に上がることもない。常に適度に幸せに生きてきた。今もそうだと思ってる。今はどんなに嫌でも兄の世話をしながら生活に困ることはない。これから1人で頑張るとしてもまた上手く世渡りして行く自分が見える。嫌なことはあるだろうが日常の幸せはあると思ってる。
大きな幸せがない代わりに大きな不幸もないのでそれが幸せだと思う。