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独創的(オリジナリティ)



まだ学生で22歳の時、多摩で10a.有機野菜の栽培を始めた頃、伝統的な堆肥づくりを友だちに実技で教えてもらいました。

そして7日後、切返しをした時、その悪臭でこの方法は間違いだと思いました。材料をサンドイッチにするやり方を変えて、仕込む前に、材料を全て混ぜてから、山積みすると、すごく良い匂いがして、発酵臭に魅せられてしまいました。

その後、生ごみのリサイクル堆肥化の仕事を頼まれた時も、まず生ごみが腐る原因は「水分が多いこと、養分が多いこと」だと気がつき、その反対の発酵型にすることだと気がつきました。
それが「床材」の発見につながりました。
何というか、単なる思いつきです。

2007年にオーガニックフラワーを始めた時、それまでの経験で落ち葉堆肥をやって耕して花苗を植えたら、咲き始めた花の形や色味が不自然と気がつき、無肥料、不耕起、草生栽培に変えたのです。

また堆肥づくりでは、かべ土を混合すると、発酵が良くなり、完熟堆肥の肥効が長期化する発見をしました。

これらの技術を、体系化してきたわけです。それを資料として、また本として世に贈りました。
何人かは有機栽培の本質に気がついて、全国からコンポスト学校にくるようになりました。

講義は言葉とホワイトボードで行い、理解を深め、知識を身につけます。そして堆肥の実習や野菜づくりでは感性を学びます。

最初はコピーから始め、次第に、主客同一的な感性を比較栽培試験から学びます。
人は比較から違いと本質を学び、洞察力を深めることができるのです。

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