罠に嵌った獲物 ♯19
前話は下記の「♯18」です。
全てを放出し終えた俺は、ゆっくりと自身を引き抜いた。
美咲の中から溢れ出た白濁液が、ポタポタと床に落ちていく様子を眺めた。
「佐藤さん...酷い...酷すぎます...」
「そうか?酷いと思えないほど、気持ち良さそうな声を上げていたようだが。」
美咲は俺のなすがままになった。
脅されたとはいえ、快楽に溺れたのは事実だ。
自分を恥じ、最悪の事態を想像した美咲は、ただ泣くことしかできなかった。
対照的に、俺は冷静に衣服を整えていた。
「妊娠を心配する必要はない。俺には子供ができないからな。」
衣服を整え終えた俺は、部屋の片付けを始めようとした。
美咲が黙り込んでいるのを見て、さらに話を続けた。
「治療をしても完全に不可能だそうだ。診断書もある。まあ、そのせいで妻とは別れたが、その代わり好き放題できるというわけだ。」
美咲が一瞬だけ俺の顔を見上げた。
いつもの冷静な表情を装っていたが、どこか寂しさが滲み出ているのを感じた。
「私は佐藤さんの言う通りにしました...もう終わりですよね?」
「ああ、今日はこれで終わりだ。社長には黙っていてやる。」
「今日は?」という言葉に、美咲が引っかかったのが分かった。
俺は内心で笑みを浮かべながら、次の展開を考えていた。
美咲を完全に支配下に置いた今、これからどのように彼女を利用していくか、俺の計画は既に次の段階に進んでいた。
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