本と私の物語ー「雨姫様」シュトルム

小学生の頃、図書室で国別にお話しをまとめた本を借りました。
その中に「雨姫様」というお話しがありました。
素敵な雨姫様が大好きになって、返した後も読みたかったし、ほしかったけれど見つからず、いつの間にか忘れて早や何十年が過ぎ…。

先日、ショッピングセンターの古本市に行きました。シュトルムは「みずうみ」が有名ですが、読んだことはなく、でもシュトルムの「みずうみ」以外の作品は珍しいな…ぐらいの軽い気持ちで棚刺しの本を抜いてみたら、「雨姫様」の文字が！
これは、もしかして、あの「雨姫様」？！
子供の私は本が国別だったので民話だと思い込んでいました、が実際は童話で有名作家の作品だったのです。

何十年かぶりに読みかえしてみると、自分が内容をよくおぼえていたことに驚きました。
記憶に２種類あって、「雨姫様」の物語として覚えている内容と、何の物語かはわからないけれど情景を覚えている部分とがありました。

子供の頃数回読んだだけだったのに、この物語は私の心の風景の一部分となっていたのです。
今の子供達や童話好きな方にオススメしたいところですが、残念ながらおそらく絶版かと思います。
私が買ったのは福武文庫でした。

私の思い出話にお付き合いいただいて
ありがとうございました。