屋上で読みたいなぁ、と。『屋上のテロリスト』
多くの人がご存じだとは思いますが、最近(ちょっと前?)『VIVANT』というドラマが有名になったじゃないですか。
いつもはドラマとかはあまり観ない僕ですけど、なぜかこの作品には食指を伸ばしたんです。多分、役所広司が好きだからですかね。
いやぁ、素晴らしい作品でした。
詳しい考察や感想は他の方がいくらでも書いているでしょうから僕はそこまでのことは書きませんが、作りこまれたキャラ像やプロットにただ感服するばかりです。僕もあんなキャラで小説書いてみたい。
毎回何かしらのどんでん返しが起きるので、リアタイ視聴していた身としてはその靄を一週間抱えて生きなきゃならんわけですよ。ホント勘弁してください。
とまあ、テロリストとその対抗勢力を描いた作品を観たので(?)こんな本を久しぶりに読んでみました。
こちら、『屋上のテロリスト』という作品になります。
著者は知念実希人さん。知念さんの作品はよく読むのですが、その中でも特にこの作品がお気に入りです。そりゃ大学受験直前にも読んでいたほどですから。
そして久しぶりにこの作品を読んでみたわけですが、うん、やはり面白い。
舞台設定は第二次大戦においてポツダム宣言を受諾しなかった現代の日本。国は東西で分断され、いわゆる過去のドイツのような状況になっています。
そんなある日に、高校の屋上で自殺寸前だった主人公、彰人に「バイト」と称して「あること」への協力を持ちかける沙希。
渋々協力することにした彰人は、沙希の言う「あること」が「テロリスト」ということに気づき、二人の高校生は国家をぶち壊すためにテロ活動へと身を投じていく…………といった内容になっています。
なんとも文面だけ見れば物騒な話です。
いやしかし、これまた二転三転と物語は何回もひっくり返り、きっと花火が打ちあがるころには得も言われぬ爽快感があなたに襲い掛かるでしょう。
青春とはいい物です。
では。