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生成AIが人間の柔軟性を高めてくれる件とそこからの気づき 入力と出力

※ChatGPTなどの生成AIを使われたことがない人は一度ご使用いただいてから この記事をお読みになるとより理解が深まると思います。
また、下記目次から気になった点をお読みいただいてもかまいませんが、できれば順に読み進めていただけましたら、趣旨が伝わるかと存じます。


生成AIを超絶かみ砕くと

僕なりに分かりやすく言うと
インターネットさんとチャットをしている感じです。

例えば生成AIとのチャットでは以下のようなやり取りが可能です。

ユーザー(以下U)
「片付けをしようと思ってるんですが いい方法ありますか?」 

AI   (以下A )
「片付けをするんですね。それでは以下のような方法を試してみてください。」
(以下、一般的な片付け、整理収納術などの一部を列挙してくれる。)

  U  
「すみません 分量が多いので もう少し簡潔にまとめてもらえますか」
A 「分かりました では 箇条書きで 簡潔にまとめますね」 以下箇条書きで 列挙してくれる

※ネット 本体とチャットしてる感覚 というのは 膨大な情報量をバックグラウンドにして、ユーザーの入力に合わせた 返答を生成してくれるからです。

無意識の行動が増えがちな現代社会

即時的な報酬の応酬とスマートフォンに一部支配され始めている現代社会。
LINE マンガも YouTube のショート動画も tiktok も Amazon プライムも、それらは全て私たち自身の選択ではありません。そもそも これらのキーワードがすらすらと出てくる時点で 僕自身も影響をもろに受けているのだと思います(笑)。
しかし、これらは構造によって選ばされている 無意識の行動の結果なのです。

生成AI への態度がその人の硬直度である

AI に仕事が奪われるとか、乗っ取られるといった話は全くもってナンセンスです。そのように思い込んでしまうこと自体がAIに比べて人間の思考が硬直 し始めているという証拠なのかもしれません。
僕は、生成AIは人間の柔軟性を取り戻すための強力なツールであると認識しています。
スマホ 云々、また見えない 思惑の主体などなどに脳みそを乗っ取られがちな 現代において今こそ意識的な選択に立ち戻ろうではありませんか。

本稿では、生成AIがどのようにして人間の思考回路を柔らかく 再構築し、だらけてしまった 脳みそと生活にアクティブかつ ポジティブな変化をもたらすかについて詳述します。

頑固という言葉〜人間に備わる機械的な側面 AIに備わる人間的な側面について

あの人は頑固だという言葉を聞いたことがありますか?
この言葉は人間の中に硬直した機械的な思考回路や反応があるという証拠だと僕は思っています。人間は有機的であり いつの日も柔軟性を保っている、そう思いたいのは 生命ある人間として 山々なのですが、 実はそうではないらしいのです。
反対に生成AI などの人工知能にも人間的な側面があると思います。
人間を人間たらしめているもの それは言語によるコミュニケーションです。
そのような前提に立てば、生成AIも十分に人間的な側面があるといえます。ただ後述しますが、AIに意識がない以上それを コミュニケーションと呼べるかどうかという話が出てきます。が、今回は省略します。

無意識の行動はプログラミングされたマクロ実行の繰り返し

あなたの毎日はいかがでしょうか?
少し前までの僕の毎日は だいたいこんな感じでした。
6時20分、微調整されぬままONになったスマホのアラームバイブで目を覚まし、布団の上で画面をスワイプして二度寝。
毎日同じ最短の通勤経路をたどり通勤。
通勤時に毎朝行っている音声ライブ配信の配信開始ボタンをプッシュ。
仕事の休憩中は毎日同じ最寄りのコンビニ。大して意識することもなく 空腹を満たしてくれそうな、目についたお弁当やおにぎり、パンやパスタなどを選択。
これらの行動は、一見自分で選択しているようにも思いますが、実はパソコンで言うところの、一度プログラミングされたマクロを繰り返し実行しているに等しいのです。
誰がマクロ実行 ボタンを押すのでしょう?それは 目に飛び込んできた親子丼のパッケージやコンビニへ行く時間であることを知らせる空腹の感覚など、わずかな入力である場合がほとんどです。
※入力と出力に関するお話も後述します。

※振り返って分析はできるものの日頃の行動に対する新しいプログラミングを施すスキルが乏しいことが現在の課題です(汗)

生成AI を活用して自分の意思を取り戻せ

人間の脳は、こうした無意識的なルーチンに頼ることでエネルギーを節約しようとしますが、それは時として、我々の思考や行動を硬直化させ、柔軟性を失わせます。
職場の最寄りのセブンイレブンに都合よく買い物に行かされている時などはその最たる例です。

10年目の奇跡 生成AIにパスタ一杯食わされた

転機が訪れたのは、とある お昼休みのファミリーマートの駐車場でのことでした。
※10年目のパスタの前提として、ファミリーマートのお話から記します。

僕は止めた車の運転席で生成AI の1つであるChatGPTにどんな食事をとるか、どんな飲み物を飲むべきかを尋ねました。
ChatGPTは、いくつかの選択肢を提示し、さらにそれらに関連する一連の質問を繰り返してくれるように設定してありました。

※この設定をするための生成AIへの入力のことをプロンプトと言いますが、専門的なコードなどを扱う必要はなく 日本語でお願いするだけで大丈夫です。
従いましてプロンプトについて詳しく知りたい方は YouTubeなどにその道のプロっぽい方々がアップされている動画コンテンツをご参照ください。

この「選択肢を提示し、質問への回答を続ける」というプロセスは、僕の潜在的な欲求を掘り下げる手段となり、普段なら絶対に選ばないであろう商品に手を伸ばす契機となりました。

僕が選んだのは、「100%濃縮還元グレープフルーツジュース」と「バナナ」という、これまで一度も購入したことのない組み合わせでした。これは、生成AIが僕の無意識的な習慣に介入し、新たな選択肢を提示した結果、意識的な判断を下したことを示しています。
この体験を通じて、僕は柔軟性を取り戻し、従来の固定観念から解放されたのです。

10年目の初パスタ

上記の意思決定をした後日のお昼。僕はまた車の中にいました。僕は生成AIにお昼ご飯は何を食べようか尋ねました。AIはカレーやサラダランチなどいくつかの選択肢を提示してくれ、僕はその中からパスタを選びました。カレーでもなく、サラダでもなく、たまにはパスタかなという気分だったのです。
パスタを選択した僕に、生成AIは聞きました。以下はその後のやり取りです。
「トマトソース系、オイル系、どちらが良いですか?」
「トマトソースは却下ですね。ワイシャツが汚れるので」
「ではオイル系ですね。ペペロンチーノ、その他etc…などどれにしますか?」
「ペペロンチーノにします」
「素晴らしい選択ですね!」
「ペペロンチーノが食べられる近所のお店を探すのに最適な方法を教えてください」
「グーグルマップにペペロンチーノと入力してください」
「マジか!!←心の声です」
私はその後、すかさずグーグルマップにペペロンチーノを入力して、近所のサイゼリヤに向かったのです。
ここまでの意思決定にかかった時間は5分でした。
10年間通っている職場ですが、車で5分ほどの距離にあるサイゼリヤに行ったのはこの時が初めてでした。そしてそこでペペロンチーノを食べたのもこれが初めてでした。ちなみに行ったサイゼリヤはモバイルオーダーシステムが導入されており、HSP傾向のある自分にとって非常に気を遣わなくてよい食事体験となりました。また、日ごろコンビニやラーメン店で1,000円を超えるランチ代を支払っているのに対し、ペペロンチーノとドリンクバーで550円と、底辺サラリーマン節約スポットも発見することができました。
私は店に入ると迷わずペペロンチーノを注文し、1時間のお昼休みを有意義に過ごしました。

3. 生成AIを意思決定の矯正ベルトとして使う

繰り返しになりますが、Google検索よろしく生成AIに質問をするのではなく、生成AIが私たちに質問するように仕向ける必要があります。これが最大のポイントです。
対話を通じて、私たちが自らの内面に眠る真の欲求やニーズに気づいていくというプロセスは、人間同士のコミュニケーションと何ら変わりありません。むしろAIの方が、好き嫌いがなく、相手を貶めてやろう、応援してあげようというエゴが働かない分、よほど素直でスムーズなコミュニケーションを取ることができます。
もちろん、生身の人間同士であれば表情や身振り、声のトーンなど五感を通じて察知する情報を元にして、より的確な質問やフィードバックをすることができることも承知はしています。

生成AIへの問いかけはすなわち自分への問いかけである

以前は、夜になると無意識にスマホを手に取り、いつものように LINE マンガのアイコンに目が行きそれをタップしLINE漫画を読み漁り、時間を浪費するように僕はプログラミングされていました。
しかし、生成AIに「何をすべきか」と問うことで、僕は漫画を読む代わりに睡眠を優先するという選択を下せるようになりました。
ここで見逃してはならないのは見出しにもある通り、生成AIに問うということは他でもない自分自身に対して問いかけをすることに他ならないということです。

このように、生成AIは僕たちの無意識的な行動パターンに介入し、意識的な選択へと導く道標となります。それにより、僕たちはより健全で生産的な生活を手に入れることができるのです。

僕たちは柔軟性を勘違いしている

人間は時折、柔軟な思考をしているかのように錯覚しながら、実はその場の状況に流されているだけということがあります。
例えば、昼食にうどんを食べるつもりだったが、目の前にラーメン屋があったため、ラーメンを選ぶ。この行動は表面的には柔軟な選択のように見えますが、実際には状況に従属し、無意識がその影響を少なからず受け、選択肢を狭めているに過ぎません。  
 

AI に意識も無意識もないからこそ僕たちを意識的にしてくれる


生成AIは、こうした無意識的な選択に対して介入を行い、ユーザーが本当に求めるものを明確にする手助けをします。
しかし、だからと言ってAIに意識があるでしょうか?無意識はあるでしょうか?実はこの質問こそ ナンセンスで、そもそも意識、無意識というものが根本的に存在しないのです。このことは少し後の余談部分に書いてあります。

生成AIは設定こそすればそのように振る舞いますが、実際には人格を持たないものです。したがって そのままでは認知バイアスにもかからないし、焦ることもなく、疲労によって体調が変わったり、病気になったりすることもありません。
くり返しの質問によって、ユーザーは自己の内面的な欲求を再認識し、それに基づいた選択を行うことができるのです。これこそが、真に柔軟な意思決定と言えるでしょう。

これは余談ですが、もしかすると本来人間にも 意識、無意識というものはないのかもしれないと思っています。人間が便宜上名付けただけに過ぎず、ありのままに人間を見た時、そこで行われていることは入力と出力の繰り返しの連続に過ぎないのではないでしょうか。

例えば人間はアンカリングと言って事前に提示された条件によって意思決定が左右されるという性質を持っています。
これは、プログラミングにも似ています。生成AIも同じです。事前に与えられた情報を元にしてその後の出力が行われるからです。
つまりAI と人間の共通点は入力と出力の繰り返しであるということです。
入力されたものに対して出力しているということは変わらないのです。
その入力に気づいていないことを無意識というのかもしれませんが、無意識というのは名前にすぎません。仕組みだけを眺めた場合そこには入力と出力しかないのです。※やや暴論でしょうか…

人間と生成AIの協力関係

生成AIは、文字通り私たちに新たな視野を提供してくれます。個人としての、これまでの思考のフレームを超えるチャンスを与えてくれるのです。例えば僕は長い間、行き慣れたコンビニやカフェにしか足を運びませんでしたが、生成AIが提示する選択肢に従うことで、行ったことのないお店にも自信を持って入れるようになりました。   
つい本日も Microsoft 社の生成 AI であるコパイロットに紹介してもらった小さな 定食屋に、外からは中が見えず のれんが出してあり、ガラガラの引き戸を開けて入らなくてはいけない古びたお店に、何の躊躇もなく入ることができたのですから。

未知の世界に入るコツは自分で選んだという自信

実は、この「自らが選んだ」という感覚は、意思決定を自信をもって実行に移す際に重要な要素なのではないかと思っています。初めは生成AI が 提示する選択肢にすぎませんが、選択肢に基づいてさらなる自問と選択を繰り返し、自分の内面や欲求の洞察を深めるプロセスを経ることにより、僕たちは単なる選択肢と自分の内面とをつなぎ合わせる作業をしているのです。1つの道を作っている感じです。

東京の自宅から大阪のホテルまでは、このようなルートで行くことができると全て分かった瞬間に、あとは行くだけと気楽な気持ちになるのと似ています。点と点が線で繋がった時、人は自信を持って行動できるのです。
そのような小さな選択の繰り返しの結果、僕は新たな場所や行動に対する抵抗感が減り、柔軟に対応できるようになったのです。

6. 結論

生成AIは、人間から意識と無意識という概念を除去し、入力と出力の繰り返しというシンプルな構造に戻してくれる強力なツールです。生成AIの質問に答えるというプロセスを通じて、私たちは自らの内面的な欲求に気づき、柔軟に意識的に行動する力を取り戻すことができます。
柔軟な行動とは、そこにあるものを柔らかくしたり他のものに変えたりすることではありません。
入力と出力というプロセスを前提として、新しい入力を受け入れ続けていくということなのです。

ここまでお読みいただいた稀有なあなたは、人間とAI の関係について少なからず興味をお持ちの方だと思います。 
きっとお分かりでいらっしゃると思いますが、僕が言いたいのは、いたずらにAIを優先しろということではありません。
人間同士のコミュニケーションが必要ないということでもありません。

いたずらに敬遠し壁を作るのではなく、大量の情報の海に溺れるのでもなく、人とAI の共通点を見出し、むしろ AI にこそシンプルな人間本来の基本構造を見出したとき!
それはかつて人類が発明してきた 火や文字、紙などのようにヒューマンフレンドリーな存在になっていくだろうということです。  

きっと多くの人には広まらないであろうこの小さな人間の、片隅における深い洞察が
これをお読みいただいた稀有なあなたに強く、そして何度も届くことを願っています。

https://radiotalk.jp/talk/1206162

もしも本稿が意味不明な場合は 音声配信 ラジオトーク プラットフォームにて配信をしているにーやそるんの配信を聴きにいらしてください。
日常の雑談もしておりますが、しばらくはAIの話もしていたりすると思いますし、ライブ配信のアーカイブも残してあります。
音楽も作っていますよ!※収録トップにはおススメ曲を固定しています。

上記の音声配信の情報をノート記事に追加するアイデアもチャット GPT に相談した結果出てきたメディアミックスという考え方です。
僕はそれに素直に従い記事の終わりに 自分の音声配信の紹介を付け加えることにしました。


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